2024
オゾンと呼ばれる分子があります。英語ではozoneと表記します。酸素原子3つから成る物質です。この構造は不安定なので、少しの刺激で壊れます。その際に強い酸化力を示すので、殺菌や消臭などに用います。同時に呼吸器や粘膜を蝕む恐れがあるので、使用には注意が必要です。成層圏のオゾン層は有名かと思われます。地球上のオゾンの9割程がここに存在していて、一種の膜のような形で大地を覆っています。生物が太陽光をそのまま浴びると紫外線が強すぎてDNAを破壊されかねないのですが、オゾンに当たることで良い感じに減らしてくれます。なのでオゾン層は生き物を守ってくれる防護壁と認識されています。自然界のオゾンは、酸素分子が紫外線で反応して作られるのが大半です。つまり植物が酸素を作り、太陽が輝き続ける限り消滅することは無い訳です。一方で、環境破壊の象徴でもあります。主に冷媒として用いるフロンが大気中に放出されると、分解されることなく天高く舞い上がります。そして強い紫外線に晒されることで塩素原子を生み出し、オゾンを大きく消費してしまうのです。結果、南極上空のオゾンが極端に少なくなるオゾンホールが発生しました。1980年代に確認され、このままだと地上でまともに生活できなくなるいう予想もありましたが、現状は一進一退の様です。将来的には回復するという見解もありますが、未来予測は難しいのでどうなるか分かりません。フロンが優秀なせいだとすると、科学の功罪を考えさせられますね。
(・ω・) 生物の陸上進出に時間が掛かったのは、オゾン層が無かったかららしい
【不要品も持ち出すことで撹乱させる戦術だぞ】
月:ふと思ったのだが、怪盗の線は無いだろうか。
黄:どんな自惚れなんだよぉ。
マ:あいつら盗むもんの基準が分からんし、
全く無いとは言い切れへんで。
玄:要するに、通り魔みたいなものですけど。
月:何でも良かったとか、自尊心に響くんだがなぁ。
【そっちの方が売れるから問題は無いな】
玄:この土地が文化遺産の跡地で、
凄まじいお宝に繋がる線はあるかも知れません。
黄:風呂敷を広げてきたんだよぉ。
月:我々の論文を頂戴した意味は。
玄:そこは何とかこじつけて下さい。
マ:大枠の設定だけ作って、細部は雑なタイプやねん。
【正気に戻ったらとても耐えられないであろう】
月:似た方向性なら、スパイも有り得る。
黄:何が目的なんだよぉ。
マ:執筆者すら気付いてへん価値があるかもやで。
月:年収別で好む漬物の傾向に、そんなものが。
玄:何を研究してるんですか。
黄:その件に関しては本人も疑問に思うことがあるから、
迷宮入りにしておいてあげるんだよぉ。
【針一本の輸送にトラックを使うくらいの過剰戦力】
マ:新人の教育に手頃いう説を提唱してみるで。
月:チュートリアルみたいに言われた。
マ:証拠を残さへんのが難しいとこやさかいな。
黄:たしかに、手掛かりは無いに等しいんだよぉ。
月:逆に超一流の仕業では。
玄:起用する理由が気になって、
論文の行方がどうでもよくなってしまいそうです。
一見すると金銭的価値が低く、他の使い道も乏しそうな物品が盗まれるという導入は定番です。そこからとんでもない財宝に行き着いたり、世界を揺るがす事変へ繋がったりする訳です。月読教授がそんなことに巻き込まれる可能性はほぼゼロですけど、永遠の中学生メンタルなので妄想は好きにさせてあげてください。
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2024
パプリカと呼ばれる植物があります。英語ではpaprikaと表記されます。ナス科トウガラシ属に属していて、原産は南米です。主に果実を食用とします。ピーマンに似ているのでその一種っぽいですが、生物学的には少し離れています。順番としてはトウガラシを品種改良した中で辛味が控えめなものをピーマン、肉厚で辛味と苦味が少ないものをパプリカと呼称した流れです。なのでリンゴのふじと紅玉程度の差しか無いとも言えます。パプリカといえば赤、橙、黄色と暖色系の印象ですが、未熟な状態だと緑色です。逆にピーマンを長めに生育すると色鮮やかに熟し、名前がカラーピーマンに変わります。やっぱり兄弟みたいなものなのです。ピーマンが日本に入ってきたのは明治時代とされていますが、パプリカは1993年です。それなりに市民権を得ている感じですが、30年程度の歴史しか無かったりします。日本で栽培するには気温の管理などが難しく、大半を輸入に頼っているのが現状です。栄養が豊富な上に生でも食べやすいので、国内で大量生産できるようになれば良いですよね。
(・ω・) 現状はオシャレ食材の比率が高くないだろうか
【黄龍相手でもさほど変わらんのでは】
玄:犯行時刻が不明なので、アリバイが無意味です。
マ:『全員に聞いてることやから』ゆう、
定番がでけへんのはどないなっとるねん。
黄:憤りポイントがおかしいんだよぉ。
月:少し分からんでもない。
黄:あんたらが酒場でどんな話をしてるのか、
何となく見えてきた気がするんだよぉ。
【少なくても虚言癖は疑っていい】
マ:でも一応、確認しとくわ。
黄:いつを語れば良いんだよぉ。
玄:もちろん盗む機会があった全ての時間帯です。
黄:憶えてる訳ねーんだよぉ。
月:逆にスラスラ出てきたら高確率で犯人だな。
【不祥事の方がよっぽどダメージになる】
玄:犯人は最も得をした人物という基本に則り、
推理を進めてみるのはどうでしょう。
黄:誰もプラスになってない気がするんだよぉ。
月:研究が遅れて困ってるのばかりだ。
マ:つまり大学自体の評判を落としたいちゅうこっちゃ。
黄:潰したい連中が居ないとは言わないけど、
元から大した実績なんて無いんだよぉ。
【この拗れた人間関係が原因なんじゃないの】
マ:せやったら個人的な遺恨で恥を掻かせたいとかか。
黄:嫉妬される程に目立つ連中じゃないんだよぉ。
月:さっきから言いたい放題だなぁ。
玄:客観的な意見は大事です。
黄:仮に逮捕者が出ても自業自得だし、
何ならいい気味だとすら思うはずなんだよぉ。
犯罪捜査では動機から容疑者を絞るのが定石の一つです。なので無関係な犯人が痕跡を残さずに行うと極めて難航するのだとか。とはいえ人がやることなんて小ミスばかりで、真の意味で完全犯罪は夢物語です。一方の警察サイドも無欠であるはずがないので、逃げ切る事自体は少なくありません。
2023
パンドラと呼ばれる架空の人物が居ます。ギリシャ神話に登場します。人類最初の女性で、ヘファイストスが粘土を捏ねて作り上げました。以前に触れたプロメテウスが火を盗んだ件に絡み、ゼウスが命じたとされています。炎を再獲得したことで人間達が調子に乗っていた為、懲らしめるのが目的です。つまりこれ以前は男しか居なかったということになるのですが、どんな社会だったのか想像が難しいです。パンドラは数多の神々から最高級の能力を与えられた、昨今で言うところのチートキャラです。アフロディーテから美貌、アテナから知性、アポロンから歌声、そしてゼウスから好奇心などを貰いました。名前からしてパンは全て、ドラは贈り物を意味しているくらいです。そんなパンドラが人間界に送られる際、エルメスは決して開けてはならぬと言い含めて壺を渡しました。後に何故か改変されて有名になったパンドラの箱です。中にはありとあらゆる厄災が詰め込まれていました。好奇心を植え付けられていたパンドラが抗えるはずもなく、人々は不幸の種と暮らさなくてはいけなくなります。微妙に回りくどいですが、ゼウスの懲罰はこれで完成しました。しかし箱の底には希望が残されていたで締められるのですけど、好意的に受け取っていいかは解釈が割れるでしょう。半端な望みは泥沼から抜け出せなくなる原因とも言えますし、ゼウスの性格の悪さが強調されてる気さえしてなりません。
(・ω・) 勝ち目がゼロならギャンブルって成立しないもんな
【無駄な仕事をしてこそ一人前という説もある】
マ:密室トリックは関係無さそうやな。
玄:期間が長いせいで、忍び込む隙だらけです。
黄:只でさえ戸締まりが雑なんだよぉ。
月:ガラス張りの研究室を目指しているのだ。
マ:せやったら今回の調査とか要らへん気がするけど、
貴重な食い扶持やし黙っとこう。
【お友達価格とはいえ自腹を切ってるらしい】
マ:そういや防犯カメラとか無いんか。
月:『盗むに値するものも無いでしょ』と、
この近辺は設置されていない。
黄:経費以下の扱いなんだよぉ。
玄:我々がやってくる価値もあったのでしょうか。
月:意地と自己満足なのは認めるから、
そこの深掘りは辞めてくれたまえ。
【意外と動機の伏線だったりするし】
黄:来客は少ないんだから絞り込めるんだよぉ。
月:知られたくない真実を暴露された。
マ:情報の開示は基本やで。
玄:謎解き段階で隠し通路を出されても困ります。
黄:他は予算増額を申請して却下されたとかなんだよぉ。
月:事件に関係ないことを語るのは倫理的にどうだろう。
【そうでもしなきゃ付き合ってられん】
月:しかしその理屈だと黄龍が第一容疑者では。
マ:立ち位置的には、いっちゃん怪しいな。
黄:何のメリットがあるんだよぉ。
玄:日々の恨みが蓄積したとかでしょうか。
黄:常に弄り倒して鬱憤は解消してるんだよぉ。
月:この理想的友人関係を見よと言い掛けたが、
玩具にされてるのは微妙な気分だ。
犯行推定時刻の幅が3ヶ月で、その時期に出入りした全員が容疑者とか、ミステリとしてお出ししたら各方面がブチギレそうな設定です。なんちゃってミステリで良かったなと思いますが、本格派ならこれでも成立させてしまうんですかね。
2023
荼毘と呼ばれる儀式があります。ダビと読みます。遺体を火葬することです。現代日本語では、荼毘に付す、と慣用句で用いるのが大半です。転じて、死亡の婉曲的表現として使うケースもあります。元は仏教用語で、音はサンスクリット語に由来するというのが定説です。なので細かいことを言えば仏教系の葬式のみが該当します。死者を弔う方法は、火葬、土葬、水葬、鳥葬、風葬などがあります。この中で燃やすという行為は衛生的かつ少ない土地で可能です。一方でそれだけの火力を用意するのが難しいこともあり、日本で一般的になったのは江戸時代末期から明治時代初頭と言われています。同時期に廃仏毀釈を推し進めた影響で火葬禁止令が出されたものの、すぐに無理が出て短期間で取り消されました。むしろ伝染病に依る死者や人口密集地では火葬を義務付けるくらいに転換しています。今の日本で土葬は法律に触れませんが、かなり難しいようです。この高温多湿の環境で蛋白質の塊を埋めるのは何が起こるか分かったもんじゃないのは事実でしょうし。死を悼むのは精神が大事であって、方式に囚われるのは本末転倒だと思うんですけどね。
(・ω・) 出来れば故人の意に沿いたいけど、限度ってもんがある
【初対面で本質を見抜かれてるな】
マ:犯人は、この中におるで。
黄:早いんだよぉ。
月:地球規模で見れば、何処かには居るだろう。
玄:既に鬼籍であった場合はどうすれば。
マ:現世と冥府の境目なんてちっぽけなもんやろ。
黄:この調子で煙に巻いていくスタイルだとしたら、
探偵よりは詐欺師に近いんだよぉ。
【宇宙は常に混沌へと向かってるのだ】
マ:今のは、いわゆる探偵ジョークや。
黄:上級者向けなんだよぉ。
玄:笑いどころが難しい時は流してください。
月:助手なら、解説してあげるのも仕事では。
玄:その過酷さに見合う時給は貰っていません。
黄:ツッコミなんて苦労の割に評価されないけど、
誰かがやらないと悲惨なことになるんだよぉ。
【清掃業者にゴミと間違えられた可能性すらある】
マ:場を和ませたし、状況を説明してもらうで。
月:血と汗と涙の結晶であるデータを纏めた書類が、
気付いた時には消失していた。
玄:時期はどれくらいに絞れますか。
月:最後に確認したのは、三ヶ月前かな。
マ:その杜撰っぷりで犯罪かも知れんて、
発言する度胸に感心するわ。
【長年の付き合いみたいにズケズケと切り捨てる】
玄:パソコンなどにバックアップするのが普通では。
月:学生さんには分からんかも知れんが、
物理的な安心感に勝るものは無いんだ。
黄:論文も入力したのをわざわざ手書きしてるんだよぉ。
玄:作家であれば拘りが強いで済みそうですけど、
無名教授だと奇行に分類されそうです。
デジタルデータは不安定極まりないので、アナログと並行して保存するのが合理的です。実行していたはずなのに、同じ場所に保管していたせいで、火災に巻き込まれてどちらも亡失した事件がありましたけど。リスク管理は慎重すぎるくらいでちょうど良いんでしょうが、コストを理由に煙たがられる難儀な業務ですよね。
2023
太極拳と呼ばれる武術があります。タイキョクケンと読みます。発祥については諸説ありますが、明代の陳王廷が創始者であるという説が最も有名です。彼は軍人で、若かりし頃に様々な武功を立てました。引退後は故郷に帰って畑を耕していたのですが、同時に武芸指導もしていました。学識に優れていた彼は太極思想などの要素を取り入れ、現代に繋がる太極拳の雛形を作り出したとされています。これを陳式太極拳と称します。後に楊露禅が改良した楊式太極拳が開発され、太極拳の名もこの時期に付いたとされています。しかししばらくは知る人ぞ知るローカル拳法の域を出ませんでした。広く認知されるようになったのは、第二次世界大戦後に建国された中華人民共和国が推奨した為です。エッセンスは残しながらも健康体操として老若男女が嗜める形に変質させました。なので名前こそどちらも太極拳ですが、ボクシングとボクササイズくらい違います。まあ中国人民の全てが実戦的な拳法を修めているとしたら恐ろしい話ですし、こんくらいの立ち位置で良いのかも知れません。
(・ω・) 日本でいうラジオ体操だけど、認識率かなり下がってそう
【精神的には永遠の反抗期だからな】
月:学会で使う予定だった資料が見当たらない。
黄:雑に片付けるからそうなるんだよぉ。
月:お母さん気取りか。
黄:こんな子供は嫌なんだよぉ。
月:庇護欲を掻き立てるタイプだとは思うんだが、
ベタつかれるのが大嫌いという噛み合わなさだ。
【時を経て大爆発しそうなんですけど】
月:実は他の研究室でも起きてる。
黄:普通に警察案件なんだよぉ。
月:身内の犯行かも知れないので、
上から通報は止められているんだ。
黄:ひでー隠蔽体質なんだよぉ。
月:バレた時の破壊力はとんでもないが、
隠しきれば無かったことに出来るからな。
【自分もその一人であると認めたくはない】
月:なので知己の探偵を招いて調べることにした。
黄:謎の繋がりを持ってるんだよぉ。
月:教授をしていると、色々あるさ。
黄:どうせ飲み友達とかなんだよぉ。
月:それも場末のな。
黄:社交的とは言えない性格のはずなのに、
妙な連中に懐かれる不思議な人物なんだよぉ。
【夫婦喧嘩の仲裁とかでコツコツ稼いでるらしい】
マ:ちゅう訳で、よろしゅう頼むで。
黄:思ったよりノリが軽いんだよぉ。
月:こちらのマモンさんは若年ながら、
数多の事件を解決してきた猛者とのことだ。
黄:盛ってる匂いがするんだよぉ。
マ:宣伝でええとこ取りするんは、
商売の基本やさかいな。
という訳で唐突なセルフコラボ回です。ふと混ぜても違和感が少ないのではと気付いてしまったので仕方ありません。どういった化学反応を示すかはやってみないと分かりませんが、それもまた創作の本懐であるということにしておきます。