2024
フィヨルドという地学用語があります。和訳は峡江または峡湾です。氷河の侵食に依って大地が抉られ、その跡地に出来た入江や湾を総称したものです。氷河とは雪が降り積もって氷塊になり、重力で移動している状態を称します。なので一年を通して氷が溶けない極地や高地でしか観測されません。移動速度は条件で変わりますが、年間10メートルから速くても数百メートル程度と極めてゆっくりです。一方でとてつもない重量物なので常軌を逸したパワーを秘めています。前述の通り、地表をこそぎ取ってしまう程です。気候変動で海面が上昇すると海水が入り込み、類を見ない自然の芸術が完成する訳です。こうなるまでに必要な時間は数百万年とも言われていて、人間の感覚で追える規模の話では無いのも特徴です。とはいえ人類は変なところが逞しいので、沿岸にホテルを建てて観光名所として利用したりします。見上げて人の身のちっぽけさを感じるというのも、ベタですが感性を刺激するところがありそうです。
(・ω・) 最大のフィヨルドは、水深1kmを超えるのだとか
【低俗なゴシップが廃れないのも同類か】
マ:奇跡潰しが趣味やねん。
朱:ふに?
黄:多分、聖職者が権威の為に仕立て上げた、
神がかり的な演出の実態を暴くんだよぉ。
朱:悪魔さんらしくはあります~。
マ:手品の種を公開しようとするんもおるし、
裏側の需要は尽きへんのや。
【誰でもこうなりかねないのは恐怖すら感じる】
黄:天使サイドの威光を減らすのは、
業務みたいなとこはあるんだよぉ。
朱:実益を兼ねてるってやつです~。
マ:ゆうて、ウチが出張るほどの話でもないねん。
やっぱ楽しいからやな。
黄:かつて天使だったのに捻じ曲がってしまった事実が、
何よりイメージダウンな気がするんだよぉ。
【頑張れば変えられますは既に予知じゃない】
朱:分かり易いところだと予言ですかね~。
黄:先々を知りたがるのは多いんだよぉ。
マ:幸福になれるかは別やのにな。
朱:良くも悪くも、好奇心が凝縮されてます~。
マ:未来視が台本やてバラした時、
ホッとした顔するんが少なくないのはおもろいわ。
黄:行末が確定してるなら生きる意味が削がれるし、
やっぱりモヤの中ってのが良い塩梅なんだよぉ。
【チヤホヤされたくて始めたんだろうし】
朱:状況から推理して予測する方も居ますけど~。
マ:その手のはどないしようもないな。
黄:意外とアッサリしてるんだよぉ。
マ:むしろ周りを唆して祭り上げとくわ。
絶対にミスれん環境でいつまで続けられるやろ。
朱:酷い仕打ちを考え付くと言い掛けましたが、
元を辿れば自業自得でした~。
考えてみれば、科学技術に依る恩恵も一種の奇跡みたいなものなのかも知れません。もちろん論理的な裏付けがある訳ですけど、ちゃんと説明できる人なんて微々たるものですし。即物的な御利益があるからこそ信奉するのだとすれば、宗教との本質的な違いが分からなくなってきます。
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2024
差し金という道具があります。曲尺(カネジャク)とも呼ばれ、主に大工仕事で使用する直角に曲がった定規のことです。この形状である利点は幾つも存在します。まず単純に、建材が90度になっているかをチェックできます。また切断面に対して垂直に線を引けます。他にも三角関数の理屈で特定の角度を導き出せます。更には斜めに目盛りを合わせることで、三等分、五等分と、自在に分割が可能です。この様に、一本あるだけで様々な応用が出来るのでDIYでも必需品の一つとされたりします。歴史的には聖徳太子が大陸から持ち込ませたという俗説があるくらいに古いものです。向こうでは少なくても後漢時代には利用していたようです。そこから何処まで遡るかは不明ですが、ある程度の建造技術が成立した時期には実用化されていたと推測されています。一方で、誰かが裏で糸を引いて操っていることを差し金と表現します。これは歌舞伎で蝶や鳥などを動かす為の竹竿、または傀儡を操作する細長い棒から来ているというのが通説です。大工の棟梁が指示棒として差し金を使っていたからとも言われていますが、黒幕感が足りないので信憑性は微妙です。職人の魂に悪いイメージが付くのも何なので、前者ってことにしておいた方が丸く収まるのかも知れません。
(・ω・) 1958年、尺貫法が禁止になって一悶着あったとか
【選別試験を兼ねてる展開なら許される】
玄:朱雀さんは何かありませんか。
朱:イベント会場として貸し出すのはどうでしょう~。
黄:アクセスが最悪なんだよぉ。
玄:辿り着くまでを含めれば良いんです。
つまりオリエンテーリング的な。
黄:遭難者続出で責任問題になる未来しか見えないんだよぉ。
【むしろ限られた物資を奪い合うのでは】
玄:サバゲーマーなら喜び勇んでくれるでしょう。
朱:サバイバルの意味が変わりませんかね~。
黄:リアル路線ってことにしておくんだよぉ。
玄:味方の屍を乗り越えてこそ、真の生還者と言えます。
朱:戦ってる場合じゃなくなりそうです~。
黄:極限状態で一時共闘ってのは良くあるけど、
それを抜けたら対立が復活するんだよぉ。
【だとしたら玄武に使わせてくれるとは思えない】
黄:発案者としてはどうなんだよぉ。
玄:玄武の名を知らしめる手段を考えていましたが、
これといって思い付きません。
朱:こんな僻地と売名は繋がりません~。
黄:酷い言われようなんだよぉ。
玄:何で都会の一等地じゃないんだと、
恨み言の一つも言いたくなってきました。
【引き立て役の存在が底上げを促す可能性はある】
玄:仕方ないので、継続案件とさせて頂きます。
青:本来業務をしてください。
黄:見慣れた遣り取りなんだよぉ。
玄:四神のブランド価値を高めるという意味で、
決してマイナスにならないはずです。
朱:これも何度か聞いてますけど、
未だに事実なのか疑ってるんですよね~。
キャラの立った四人衆を創作する場合、ほぼ同格であるより序列を感じられる方が印象に残るのではないでしょうか。言い換えると噛ませ犬にも立派な役割があるって感じですけど、当人が納得できるかは別の話というのも分かります。
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青龍刀と呼ばれる武器があります。セイリュウトウと読みます。青龍偃月(エンゲツ)刀の略称として使われるのが一般的です。偃月とは半円の月を意味します。薙刀に似た幅広の刃が特徴で、その形状が連想させる為に付いた名前なのでしょう。柳葉刀という刃が分厚い片手剣の別名として用いられることもありますが、こちらは俗な使い方です。青龍偃月刀は、三国志演義に於いて猛将関羽が愛用する武器として知られています。しかし御存知の方も多い通り、あの物語は脚色や創作が多く史書としては信憑性が高くありません。似た形状の長刀が中国史に登場するのはずっと後の時代で、実際に使用していたとは考えにくいというのが通説です。それでも現代人が関羽と聞いて連想するのは長い顎髭と青龍偃月刀な訳ですから、フィクションの強さを感じさせてくれます。ちなみに重さは諸説ありますが20kg弱から50kg程らしいです。塊でも結構な重量物を、先端に重心が寄っている長物にして軽々と振り回す。人類にはちょっと無理そうです。超人関羽の膂力を際立たせるという意味では素晴らしい小道具ですが、盛りすぎには気を付けていきたい雰囲気も感じてしまいます。
(・ω・) そりゃこんなん叩き落とされたら、頭蓋骨も真っ二つだよ
【着ぐるみに任せられるのは行列整理くらいだ】
猫:なーご。
朱:『猫の楽園を作って観光地にしてやる』ですって~。
玄:普通に集客能力がありそうです。
黄:不特定多数を呼び寄せるのは面倒なんだよぉ。
朱:管理を猫さん達がしてくれるとは思えません~。
玄:マスコット役が担うというのも、
夢を壊してしまいますけどね。
【改竄の影響で地球史が覆りそう】
猫:まーお。
朱:『安全な場を作る権利を与えよう』だそうです~。
黄:何で上からなんだよぉ。
朱:一部で、お猫様な時代ですし~。
玄:私もその立ち位置になりたいです。
黄:玄武がそうなるにはどれほど因果を歪めれば良いのか、
ちょっと想像が追い付かないんだよぉ。
【楽隠居同然で他人を使役する立場じゃない】
則:妾の享楽を追い求めて良いのじゃな。
朱:碌でもないことを言い出す気がしてなりません~。
玄:権力者が悦楽の為に豪勢な施設を作るのは定番です。
黄:そんな資金は無いんだよぉ。
則:下々を動かせば良いではないか。
黄:もしや現状を把握してないのではと、
認識の齟齬を疑うんだよぉ。
【犬猫の躾より大変なんだよなぁ】
則:幸いにして、肉体という枷から解き放たれておる。
幾らでも待つぞえ。
玄:つまり、黄龍さんが頑張れと。
朱:下手な重機よりパワフルです~。
黄:待ちやがれなんだよぉ。
玄:決定権は黄龍さんにありますから却下して構いませんが、
友人としての説得は個人的に行ってください。
黄龍個人で可能な土木工事はどれくらいの規模になるんでしょうか。時間さえ掛ければギザのピラミッド級を作れるのかなど、検証の余地はありそうです。問題は本人にやる気が無いことなのですけど、そこは仮想なのでフルパワー黄龍が活躍してくれるってことで。
2024
カートと呼ばれる乗り物があります。英語表記はcartです。本来は、荷車や軽馬車といったエンジンやモーターを動力としない小型の運搬車を指す単語です。現代日本語ではショッピングカートやキャリーカートといった、元の意味に近い手押し車の略称として良く用います。そしてもう一つ、レーシングカートやゴーカートなど競技用自動車の中で最軽量のものを指すことがあります。こちらの定義は曖昧ですが、乗用車未満のサイズと排気量であることが必要条件の様です。ちなみに軽自動車は660cc以下と法律で定められています。レーシングカートは125ccが主流で、出力の高いカテゴリでも250cc程度が上限です。その最高速度は100km/hを超えるのもザラで、エンジンパワーに特化したレギュレーションなら200km/hをオーバーする機体もあります。そんなのが剥き出しのまま地面スレスレを走る訳ですから、疾走感はとんでもないでしょう。レーサーの登竜門であると同時に、純粋に趣味として楽しむ方も居ます。車道楽にも色々ありますが、スピードジャンキーには向いている世界なんでしょうね。
(・ω・) ゴルフで移動するのもカートだから、小ささがポイントなのだ
【誰にだって安らぎスペースは必要である】
月:秘密基地って、良いよな。
朱:永遠の憧れです~。
黄:あの手のは大人に干渉されない空間が欲しい訳で、
いい年して望むものでは無い気がするんだよぉ。
玄:家庭や職場の居心地が最悪であると、
心の内を吐露しているのかも知れません。
【持ちネタとしてイジられすぎた】
天:洞窟を改造するのであれば、お任せください。
朱:プロが登場しました~。
黄:公式に他者との関わりが嫌になって、
引き籠もったと書かれてる最高神も珍しいんだよぉ。
天:レア中のレアです。
黄:ポジティブと受け止めてあげたいけど、
捨て鉢になってるようにしか見えないんだよぉ。
【もっと国益に繋がる話をしようぜ】
須:嫁が怒っちょる時に、ほとぼりを冷ますのはええけん。
黄:この三バカは何なんだよぉ。
朱:とにかく黄龍さんの山に隠れたいっぽいです~。
黄:うちは駆け込み寺じゃねーんだよぉ。
玄:仮にも国家の重鎮が、
私的利用しか思い付かない辺りがらしいと言えます。
【地獄絵図になってちょっと楽しそう】
月:木を隠すなら森の中と言うし、
世界中の神々が住み着けば目立たない。
玄:それはもう黄龍さんの地所と呼べないのでは。
朱:血で血を洗う争奪戦が始まります~。
黄:そうなったら爆発的なエネルギーを加えて、
地下に蠢く魑魅魍魎を解放するんだよぉ。
世には隠れ家レストランや隠れ家居酒屋なるものが存在します。大々的な宣伝をせず、なんなら飲食店であることすら一見しただけでは分からないのが特徴です。席数も限られているので落ち着いた感じで時を楽しむことが可能です。大人の秘密基地とはこういったものなのでしょうが、必要とする方は苦労してるんでしょうね。
2024
へなちょこという罵倒語があります。漢字で書くと埴猪口です。軟弱者、根性無し、腰抜け、または未熟者、青二才、ひよっ子といった、度胸や経験が乏しい人物に対して使います。脱力してしまう語感と相性が良かったのか、現代でもそれなりに生き残っています。語源は、埴土(へなつち)で作った猪口にあるというのが通説です。明治時代、記者である野崎左文氏がとある料亭に行った時の話です。そこで出された猪口が見た目こそ味わい深かったものの品質は微妙でした。そこで『埴土で作ったのであろう』的なことを書き記して定着したという説です。この場合の埴土は、焼き物に向かない低質の粘土を指します。ぐにゃぐにゃして芯が感じられない状態をへなへなと表現しますが、同源というのが有力視されています。野崎氏も後世に小学生でも知っているような悪口になるとは思っていなかったでしょう。本人がどう考えていたかは分かりませんけど、文章を残すことの恐ろしさが垣間見えますね。
(・ω・) 今だと、憶えてないような書き込みすら掘り起こされるという
【自分の庭かってくらいやりたい放題】
亜:ロケットの発射場とか作りたいけど、
平地で赤道に近い方が好ましい。
朱:要求が多いです~。
黄:国家プロジェクトとして適地を選ぶんだから、
広けりゃ良いってもんじゃないんだよぉ。
亜:いっそ山を液状化させてぺたんこにしちゃおうかな。
【人類が滅ぶ様を記録する生き証人となるのだ】
黄:大体、そんなもんこしらえてどうするんだよぉ。
亜:玄武を宇宙に打ち上げるとか?
玄:ノリで喋ってますよね。
亜:大地に囚われず、地球を見守る存在になろう。
玄:文字通り見るだけになりそうなのが、実に先代です。
【面倒事をこれ以上増やされても困る】
青:四神の長としては接収も考えましたが、
この地は御存知の通り厄介でして。
朱:悪霊が封じられてるんでしたっけ~。
黄:強烈な刺激を与えると呪われるんだよぉ。
玄:事故物件じゃないですか。
青:ですので、やんわりと釘を刺しに来た次第です。
【国賊の道を選ぶのも大変だしな】
青:とはいえ、黄龍が居れば大事には至らないでしょう。
黄:相変わらず、臭い物の蓋扱いなんだよぉ。
玄:必要と考えられている訳ですから問題ないのでは。
朱:叛逆しないと信頼されてます~。
黄:その根性が無いと思われてるだけな気がして、
気分的には微妙なんだよぉ。
地上の宇宙基地が赤道に近い方が良いというのは重力の関係です。自転が速い分、遠心力が減衰してくれて振り切るのに必要なエネルギーが減るのです。旧ソ連はアメリカと開発競争を繰り広げた訳ですが、北国の不利もあったことでしょう。頑張って南方を探した結果がバイコヌール(現カザフスタン)なのですけど、それでも北海道の北端とさほど変わらないんですもの。