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2017

0611

 十全という言葉があります。完璧や完全などとほぼ同義です。日本語で八と百と万辺りは、多いことの意味も含みますが、十には、十割的な比率としての語意もあるようです。全はもちろん不足が無いということですから、百パーセントを強調した熟語と言えるでしょう。そういう風に見てみると、何か一気に強キャラ感が湧いてきますよね。半端ない特殊能力を二つ持っているというか、防御フィールドが二重に張られているというか。そういえば、十重二十重という言葉もありましたね。こっちの十は、たくさんのという使われ方ですが。他にも十把一絡げのように、大量の、という意味合いがあることに気付かされます。十進法の要であるとはいえ、ちょっと優遇されすぎではないでしょうか。何だか作者の寵愛を受け、あまりに設定が突き抜けてしまった為、話の都合で泣く泣く退場させられる、そんな匂いすら感じてしまいます。

(・ω・) 逆に一から十までの数字で、一番冷遇されてるのはどれなんだろうなぁ

【陸上に変換すると猪と熊辺りでいいんだろうか】
月:浦島太郎に、竜宮城ってあるじゃん。
朱:豪華な御馳走に海の幸はあるのか、
 無ければどこから調達してきたのかが謎なあれですね~。
黄:相当、うがったものの見方なんだよぉ。
月:普通なら、鯛や平目が舞い踊ってる横で刺し身を食いたいとは思わないだろうが、
 白虎なら平然と食い尽くしそうな辺り、ちょっとした恐怖心を覚えるよな。


【無理して三大なんて付けるからだ】
月:あそこが、実は月の裏側という説を流して権威向上を図りたい。
黄:かぐや姫が縄張り争いを始めそうなんだよぉ。
朱:日本の御伽噺、三大ヒロインの内、二人が激突するんですね~。
黄:むしろ、あと一人は誰なんだよぉ。
月:有名所だと一寸法師の姫とか居るけど、名前が全然出てこねぇな。


【どこかの村とか山みたいな設定ばかりだよ】
天:では私は、鬼ヶ島が太陽にあると主張しましょう。
黄:色々と無理があるんだよぉ。
朱:三大スポットの内、二つが出てしまいました~。
黄:だから、あと一つはなんなんだよぉ。
月:そう言われると、固有名詞が付いてる場所って割と少ない気がする。
黄:金太郎の足柄山でいいのかも知れないけど、やっぱり格落ち感は否めないんだよぉ。


【下手に古典すぎるせいで改竄も出来やしない】
黄:それより、そもそも御伽噺より知名度が低い自分達の身を案じるんだよぉ。
天:本格的に心にくることを言うのはやめてください。
朱:小さい時からあれだけ刷り込み教育をすれば必然の話ですよね~。
月:姉さんのエピソードは派手な展開やカタルシスがないし、
 業界から見向きもされないのはしょうがないのかも知れない。
黄:引き籠もった原因が弟に苛められたからというのはシンデレラ的にありとしても、
 周りが頑張って表に出しましたじゃ、主人公としてダメ過ぎるんだよぉ。

 一寸法師は後に帝に気に入られ、中納言にまで出世したのだそうです。正確には、血筋が折り紙つきだったというのもあったのだそうですが、血統と覚醒で成り上がる辺り、少年マンガテイストではありますよね。
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2017

0609

 世の中には、水に潜るのが怖い人種というものが存在するらしいです。物心ついた頃には、ぷかーと浮かんだり、何の意味もなく水に沈んだりするのが好きな身としては分かりにくい感情なのですが、そういう方も居るんでしょうね。ですが人類というか、陸上生物は全て海から来たというのが定説ですし、そもそも生まれる前には母親の胎内で暮らしていた訳です。それに近い状態に還るだけだというのに、何ゆえ恐れを覚えるのでしょうか。まあ、今となっては水の中で生き続けるのは難しいんですから致し方なしと言われると、そんな気もします。虫が平気な人と、どうやってもダメな人とかも居ますが、色んなものが遺伝子に刻まれているのでしょう。先天性か後天性かという話になるとまた別な問題の気もしますが、個性と断じて違いを認めるのが昨今のトレンドのようですよ。

(・ω・) なお、個性を認めないという個性は認めない、論理パズルが生じる模様

【同じ鳥類だからか微妙に誇らしげ】
朱:肩書きとか、知名度を抜きにして考えたら、
 天照さんと月読さんって、どっちが優秀なんですか~?
黄:すげー爆弾を投げ入れたんだよぉ。
月:貴様は、能ある鷹の伝説を知らない類だな。
黄:そんなに持ち上げられたら、鷹の方も困惑すると思うんだよぉ。
朱:鷹さんは油断を誘う為にやっているだけで、
 結果として目立たないのとは全く別の話ですよね~。


【これだけ揃えば結構なダメージになる気もする】
朱:月読さんは天照さんのバックアップというのが定説でしたっけ~。
黄:一般論として、控えは総合力では劣るけど尖った能力の持ち主なんだよぉ。
朱:方向性はともかくとして、月読さんはエッジがきいてますよね~。
月:正直、直接的に罵倒されるより、これくらい遠回しな方が心にくる。
黄:たしかに、バカ、アホ、ドジ、マヌケ、スカタン、無能、税金泥棒、物狂いなどなど、
 単語で煽られても、知性の低さに憐れみすら覚えてしまうんだよぉ。


【ジャガイモだけで満漢全席を作れという程度には無茶振り】
月:何というか、ハッキリと優劣を付けないことで不気味さを醸し出しておけば、
 ギリギリ権威は保てるかなぁって思わなくもない。
黄:そういう発想だから、居るかどうかすらあやふやにされるんだよぉ。
朱:闇に厳然とその存在感を示すって、匙加減が難しそうですね~。
黄:陳腐なやり口としては、逸話に尾ひれをつけてバラ撒けばいいんだよぉ。
朱:元となる材料が乏しすぎますけど、味付けでなんとか豪華料理っぽくできますかね~。


【せめて地球だったら何とかなったのだろうか】
天:どちらが優れているかだなんて、些細な問題です。
  私達は天に輝く太陽と月が具現化したと言ってもいい存在なのですから、
 二つで一つであると考えるべきなんです。
黄:何かを忘れてる気がしてならないんだよぉ。
朱:天照さん達って、三つ子じゃなかったでしたっけ~。
黄:担当が海とかいう、よく分からない飛びっぷりなせいで浮いてるのは事実だけど、
 ここまで露骨に無かったことにするのも最高神としてどうなんだよぉ。

 兄弟姉妹とバックアップで思い出したのはマリオとルイージですが、あれもやっぱり総合力の兄と、ピーキーな弟だったような気もします。

2017

0607

 太陽神は、世界中の神話の至る所に登場します。ギリシャ神話のアポロン、日本神話の天照、エジプト神話のラーなど、担当が存在しない神話は滅多に無いと言っていいでしょう。格も、最高神や高位神であることが多いようです。しかしこの太陽神、さりげに男神だったり女神だったりで統一感がありません。これは月の神様も同様です。地球にとっての二大天体に男性性と女性性、どちらを感じるかは地方や文化で様々ということなのでしょう。日本神話で天照は女神ということになっていますが、女性天皇をこじつける為に設定を変えたという説もあり、曖昧な部分があります。月読も、武家の台頭で武神と男神という属性を追加させられましたが、古事記に明確な性別の表記はありません。日本人の価値観としては、玉虫色というか双方を含んでいるということなのか。ここいらを掘り下げていっても、ちょっと面白い話にはなりそうですね。

(・ω・) 私個人としては太陽が男で、月は女寄りかなぁ

【新雪を踏み荒らしてグチャグチャにしてる感はある】
朱:イザナギさんとイザナミさんって、
 日本で最初に夫婦喧嘩をした方ですよね~。
黄:そりゃ、それ以前に夫婦という概念が無かったんだから当然なんだよぉ。
天:日本で初めて新婚旅行をしたのは坂本龍馬と言われていますが、
 ありとあらゆる足跡を残しておくチャンスではありましたよね。
黄:年頭に何をやっても始めとつけられるみたいなノリだけど、
 あんましやりすぎると、後の世代に疎まれるんだよぉ。


【軽い偏愛であることは間違ってなさそう】
天:今の世の中、何をしても二番煎じのそしりを受けますものね。
朱:ここは居直って、王道だから許されるという流れに持っていきましょう~。
黄:何で作家的な話になってるんだよぉ。
天:ですが冷静に考えて、邪道一直線の月読が水面下で燻っている以上、
 否定できない面もあるのかと。
黄:あんた時たま、本当に月読のことを好きなのか、
 分からなくなるから困るんだよぉ。


【究極の賢者とは何もしない人のことだからな】
月:おうおうおう、誰が冥府魔道の外道王女やねん。
黄:微妙に修飾が増えたんだよぉ。
朱:ちょっとゴテゴテしすぎて、ポイントを絞りきれてませんね~。
月:冥府部分は外せないと思うんだ。
  黄泉や地獄と似た意味で、一応、管理人的な立ち位置な訳だし。
黄:何でキャッチコピーの検討に入ってんだとツッコみたいけど、
 だったら改善案を出せと、巻き込まれそうな気がするから放っておくんだよぉ。


【愛の形と言うには少々面倒くさい】
朱:ひょっとして、日本で初めて姉妹喧嘩をしたのはお二人なんですかね~。
黄:こいつらさりげに一番下の子だから、多分違うんだよぉ。
月:姉さんと歴史に名を刻むだなんて、怖気が走るな。
天:私にとっては、全ての思い出が大切な宝物なのですが。
黄:そういう無駄な優等生的発言が捻くれ者を苛つかせるのだと、
 気付いていて敢えてやってる気すらしてきたんだよぉ。

 という訳で、天照編というか、日本神話の姉妹編です。何かもう一人居たような気もしますが、地味に絡みづらいので、出てくるかどうかは今後の気分次第です。

2017

0604

 マリー・アントワネットは、例のパンがどうたらとは言ってないという説が濃厚になっているようです。なんというロマンが崩れ去る話でしょうか。ティラノサウルスがハイエナに近しいスカベンジャーであるというのが定説になりつつあるくらいガッカリしてしまいます。フランス革命という、民衆にとって正義の戦いの槍玉に上がってしまった以上、分かりやすい悪役が必要だというのは理解できます。その結果生まれたであろう架空の台詞な訳ですが、歴史なんてそんなもんと言われてしまえばそんなものです。劉備は親子二代で半世紀以上も中華を混乱させたトリックスターですし、坂本龍馬は単なる武器商人です。歴史は、歴史学者と小説家が作るというのが私の持論なのですが、下手に名を残すと、イメージを延々と押し付けられて大変だなぁと、思わなくもありません。刻めやしない立場だから、気楽に言ってる感もありますけどね。

(・ω・) 武則天が正当に評価される日が、来るのか来ないのかはっきりせぇや

【排出機能がぶっ壊れてるとすれば辻褄は合う】
猫:なーぐる。
朱:『古来より、火を神聖視する宗教は多い。
 しかし現実に炎を司るのがこれっては、皮肉な話じゃないか』ですって~。
白:聖獣とか神様の力の源って信仰らしいけど、
 その集合体である朱雀がこうなっちゃうってのは、たしかに変な話かも。
黄:むしろこの小さな身体にそんなものを溜め込んで渦巻いた結果だと思えば、
 理に適うとまではいかなくても、なんとなく納得は出来るんだよぉ。


【どうにかしての部分の難易度が高すぎる】
猫:ふみゃあ。
朱:『いいことを思い付いた。火に関する信仰をどうにかして俺に集めれば、
 強大な力を得ることが出来る』と言ってますが~。
黄:理論上は可能なんだよぉ。
白:全国民から一円ずつ集めれば大金になるってのと似た話に聞こえるんだけど。
黄:ぶっちゃけ、それが結論で何の問題も無いんだけど、
 面白そうだから、ここからどう転がすのか眺めるのが紳士淑女の嗜みなんだよぉ。


【敵の敵もやっぱり敵だ理論は破滅への第一歩】
猫:うるにぃ。
朱:『逆に、逆にだぞ。信心の力がこいつに向かっているのではなく、
 吸引しているのだと考えればどうだ?』と主張してます~。
白:逆にって付けて論理展開する時って、自分でも無理筋だって分かってるよね。
黄:とはいえ朱雀だけに、その無理が通りかねないのが厄介なんだよぉ。
白:逆の逆が正位置になるとは限らないのが、
 朱雀が時空を歪めてるとまで言われる由縁だもんねぇ。


【レベル一でラスボスに立ち向かうくらいの無謀感】
白:ってか、朱雀が掃除機みたいに信仰心を吸い上げてるって話は面白そうだね。
  世界中を行脚したら、焼畑農業みたいに荒れ地しか残らなそう。
猫:うまーお。
朱:『荒廃した大地に燦然と降臨することで、真の宗教統一が成せる訳だな』だそうです~。
黄:たしかに仮説が正しければ対宗教最強兵器と呼んでも過言では無いのだろうけど、
 寓話みたいに、しっぺ返しで痛い目を見るオチしか浮かんでこないんだよぉ。

 何で聖獣共が円なんて単位使ってるんだよという気もしますが、日本語での意訳ということで深く考えないでください。その国々での最小単位に脳内変換すれば丸く収まるというものです。

2017

0602

 寓話というのは、寓意、即ち何がしかの教訓や考えさせられる内容を含んだ話のことを指します。要するに、言ったもん勝ちの世界です。私は、物語に何を感じるかなんて受け手側が勝手にやればいい派なので、世間的に低俗だろうと、下品だろうと、思うところがあれば寓話として扱っていいんじゃないかという気がしています。それじゃ収集がつかないんで、一般論として分かりやすいカテゴライズをする必要があるとも思いますが。そんな、世間的に寓話とされるものの中で、個人的にぶっちぎりの内容を含んでいると思うのは、オオカミ少年です。普段から嘘をついていると、いざって時に信用されないぞという話ですが、人間関係に於ける真理に他ならないでしょう。嘘に限らず、雑な仕事などにも応用がききます。逆に詐欺師はこれをうまいこと活用して、小刻みにポイントを稼いでいって、ドーンと奪い去っていってしまうので注意が必要です。他人に信頼されたいなら付け焼き刃ではダメというのは、理屈としては分かるのですが、人間という怠惰な生き物に成すのは難しいのです。やはり今後も語り継がれていって、少年は羊と共にオオカミに食べられ続けてもらいましょう。

(・ω・) ループものの主人公みたいな、悲惨な生き様な気がしてきたぞ

【山火事の心配をしないのが朱雀らしい】
朱:猫さんの毛は、生え変わりの時期が大変ですよね~。
黄:それを朱雀が言うのはどうなんだよぉ。
白:朱雀の羽って、自然発火的な意味で燃えるゴミだからねぇ。
  対策しないと、足跡に沿って火がついちゃってくし。
黄:嫌なヘンゼルとグレーテルなんだよぉ。
朱:パンくずと一緒で、持続性が無いのが最大の問題ですね~。


【悪魔って動物も担当してるんだろうか】
白:折角だから、焚き火にして肉を焼こうか。
猫:うなー。
朱:『俺の毛で焼くんなら半分寄越せよ』と言ってます~。
黄:中々の強欲っぷりなんだよぉ。
マ:呼んだかー?
黄:ただでさえ、話がややこしくなりがちなんだから、
 悪魔さんには早々にお帰りいただきたいんだよぉ。 


【小悪魔も悪魔の内とするのならだけど】
白:猫と悪魔は呼ばない時にやってくるって言うし、しょうがない気もする。
黄:それ、猫と女だった気がするんだよぉ。
白:本質的には変わらないんじゃないかな。
  どっちが悪魔に近いかって言われたら女の方だと思うし。
黄:話を要約すると、猫と悪魔は似たようなもんであるということになるんだけど、
 中々どうして、間違ってない気もしてきたんだよぉ。


【白猫なせいで黒い従者がよく映える】
猫:うなーお。
朱:『悪魔風情が俺の眷属が如き扱いを受けてるんだから光栄に思えよ』ですって~。
黄:物怖じという概念を、何処に捨て去ってきたんだよぉ。
マ:悪魔の使い魔に猫っちゅうんは定番やけど、
 その器があるんやったら逆転したってもええで。
黄:猫に使役される悪魔の図を想像してみたけど、
 これはこれで、黒幕感に満ち溢れてる気がしてきたんだよぉ。

 黄龍ちゃんに於ける強キャラとは、概ね口喧嘩の強さな気もしますが、ドラ猫と悪魔は上位にランクするんでしょうね。
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