昨晩、今更もそもそ年金特別便を返送する為、書類記入していたのですが、地味に怒りが。何で社保庁のボケの為に、こっちが動かないとあかんねん。四割が返送すらしないのも、分からないでもないですわ。
( ・ω・) 頭きたので、最後はかなり適当な殴り書きになったのは、言うまでも無い
【普通選挙と一票の格差】
岬:日本に於いては、日本国籍を有し、
尚且つ二十歳以上になりますと参政権を得ることが出来ます。
要するに、地方議員や市長、県知事、
或いは国会議員といった先生方に投票する権利です。
公:何だか、基本的過ぎることを言われた様な?
岬:それは、先輩が現代の日本人だからです。
日本では、1925年に男子普通選挙が実施されるまで、
納税額が一定以下だと選挙権は与えられませんでした。
要は、貧乏人に政治を語る資格は無いということです。
公:何という酷い……『男子』普通選挙?
岬:その通りです。1945年12月に始めて男女平等普通選挙が行われるまで、
家柄とか納税額とかそんなことは全く関係なく、
女性であるというだけで政治へ参加する権利は無かった訳です。
公:ちょっと怒ってない?
岬:ソンナコトハナイデスヨ? ソウイウ時代ダッタンデスカラ。
公:ま、まー、時代背景って大事だよな。
岬:この様に、年齢、性別以外の理由で選挙権を与える対象が狭まる選挙を、
制限選挙と言います。
逆に狭まらないものを普通選挙といい、これは男性だけの男子普通選挙を含む場合と、
男女平等選挙だけを意味する場合があるので、気をつけて下さい。
公:はー、でもまあ、今は男女平等選挙しかないんだろ?
外国は知らんけど、少なくても日本では――。
岬:ところが、必ずしもそうとは言い切れません。
公:ん?
岬:たしかに、基本的に日本人で二十歳以上なら誰でも一票を投じる権利を持っています。
ですけどこの一票、本当に公平なものなんでしょうか。
公:岬ちゃんの言ってることが分からないのですが。一票は、一票だろ?
岬:では先輩。東京都知事と鳥取県知事、同じ知事ですけど、格は一緒と言えますか?
公:ナヌ? いや、同じ知事は知事だけど、格はやっぱ東京都知事の方が上だろ。
そもそも担当地域の人口が違いすぎるし。
岬:そうですよね。同じ知事でも、都道府県に依って、
人口や当選に必要な票数、予算が全く違います。
なので、発言力や影響力は、知事に依って違うというのが当然でしょう。
ですけどこれが、国会議員になるとどうですか?
公:――ナンデスト?
岬:仮に東京のA区で有権者は50万人だったとします。
ですが鳥取のB区では10万人でした。
小選挙区を想定すると、それぞれの区から一人ずつ当選する訳ですが、
法律上、この二人の権利は同じになります。
言い換えると、有権者一人が選挙に与える影響が、
単純計算で五倍も違うことになるんです。
公:イヤイヤイヤ、それはおかしいだろ。つうか何で地区ごとに有権者数が違うんだよ。
きっちり頭割りは無理でも、ある程度は揃えろよ。
岬:これがいわゆる、『一票の格差問題』です。
実際、昔から選挙区ごとに有権者の数に開きがあったんです。
そして、選挙区に依って票の重みが違うのは法の下の平等に反するとして、
裁判で争われてきました。
一応、最大格差が、衆議院で三倍以上、
参議院で六倍以上となると違憲であるという最高裁の判例があり、
現在(2008年時点)ではこの枠に大体、収まるようになっています。
公:それでも、参議院だと五倍とかあんのか……。
岬:何しろ話が政治家の地盤に直結しますからね。
理屈の上では違憲だと解釈されても、徹底的にゴネるところです。
一応、衆議院選挙では格差が二倍以下になることを目標にしているんですけど、
達成はいつになるやらです。
公:ま、政治家先生も命懸けなんだから、気持ちは分からんでもないけどなぁ……。
今項目の纏め:年齢・性別以外の理由で選挙権が制限される選挙を制限選挙と呼ぶ。逆に制限されない選挙を普通選挙と呼ぶ。選挙区の有権者数が違えば、一票の価値が変わる。これを『一票の格差』と呼ぶ。
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