2010
名探偵コナンといえば時計型麻酔銃ですが、よくよく冷静に考えてみると、ほぼアル中のおっちゃんが一瞬で眠ってしまうって、相当のヤバさですよね。お酒が好きってだけで麻酔が効きにくくなるから怪我人には御法度だというのに。
そして連載開始から十年以上経つんだから、せめて五本くらい打てるように改造してあげれば良いのにとは、良くある意見。
( ・ω・) 博士はおもちゃの特許とか言い出さず、あの麻酔薬でお金持ちになれる気がしてならない
「では、いかにしてあの海賊団を殲滅するか、坊やの作戦展開能力に期待しましょうか」
「あー、そだねー。さすがのあたし達も、囲まれたり、玉砕覚悟の体当たりを立て続けに食らったら負けそうだし」
「良い策を期待してるぜ!」
「大義的にはともかく、物量的な問題でそこまで乗り気じゃない僕を頼るとか、あなた達はどれだけ人任せなんですか」
何だか、前々から思ってたんだけど、この旅で知り合った人って、僕みたいな頭でっかちか、シスみたいに勢いだけで行動する人しか居ない気がしてならない。
「三十数隻、ねぇ」
単純な戦力差、という観点ならアリアハンの山賊をやっつけた時に十倍以上を相手にした。だけどあれは夜襲に加えて洞窟の入口で待ち伏せして、まともに襲われない様にした訳で、海上戦となると勝手が違う。そりゃ、本当に只の雑魚しか居ないなら何とかなるかも知れないけどさ。腕に覚えがあるのも紛れている可能性を考えると、正面突破はリスクが高すぎる。
ってことはやっぱり、撹乱した上での各個撃破が基本戦術になると思うんだけど――。
「あの大雨をまた呼んで、数を減らすってのはどうですかい?」
うっう。もう、完全に狙ったことにされてて、一つ一つ否定するのも面倒な状態になってきたよ。
「大規模海戦では、陸上と同程度に有効と言える攻撃魔法はイオ系とデイン系のみ……ここは一つ、ライデインを完成させて貰いたいところではありますが」
「……」
ん? トランスさん、何でそんな、目の焦点が外れたみたいに呆けてるんですか。
「え、あれ、ライデインだったの? てっきり農耕系の雨乞い魔法だとばっかり」
えーえー。どうせ僕の未熟な腕じゃ、雷一つ制御出来ませんよー、だ。