献血にある程度行くと、記念品としてガラスの御猪口を貰えます。全国共通かは知りませんけど。しかし、あんま酒を呑まない私にどうしろと。つうか、完全下戸の人だったら、むしろ嫌がらせのレベルじゃないか。
( ・ω・) 器が小さいと言われても、もうちょっと汎用性のあるものの方が嬉しいなぁ……
【続・法律一丁出来上がり】
岬:では先輩。メイドメガネ法についてですが、
年間で幾らほどの予算が必要なんですか?
公:え、えーと……一兆円くらい?
岬:この法案を読む限り、一世帯につき一名と書かれていますが、
一人暮らしの者と大家族では必要な時間、人数は違うんじゃないですか?
世帯人数で振り分けるにしても、家を空けることの多い営業職と、
自宅で仕事をすることの多い自営業、
又、年齢に依っても必要なものは変わって来ると思うのですが、
その件についてはどうでしょうか。
公:あー……。
岬:昨今、介護業界の人員不足が指摘されていますが、
これだけのメイドさんをどこから調達してくるのですか。
その件についても明確にお答え下さい。
公:えー……。
岬:メガネメイド法とは、女性を奴隷扱いする法律であり、
日本を十九世紀以前に戻す悪法であることは明確です。
違うと言うのであれば、その根拠を明示願います。
公:つまりだ……。
岬:メガネとは何ですか! 視力の低い方々を侮辱しています!
今すぐこの件に関して謝罪と撤回を求めます!
公:……。
岬:とまあ、委員会ではこの様に、
与野党入り乱れて喧々囂々の舌戦バトルが繰り広げられます。
国に依っては手も出ます。
公:演技かよ!?
岬:実際は、幾らピントがズレ捲くってる日本の政党でも、
ここまで突っ込み所の多い法案は提出しないんですけどね。
公:うわーん、それでも……それでも男の浪漫なんだい!
岬:浪漫で法案は通せません。この他にも、公聴会、参考人質疑、
関係委員会との調整をなどをして、ようやく採決に至る訳です。
ここで過半数を得られれば、委員会での仕事は一段落します。
まあ、採決に達してしまえば最後にものを言うのは数な訳ですね。
公:そこ、リアルな話をしない。
岬:委員会が通った後、本会議でも同じ様に質疑等が行われます。
当然、全議員が出席することが一応の前提ですから、
場合に代っては本格的な大物議員が真面目な顔で、『メイドとは何か』『メガネとは何か』
を議論する訳です。
公:理想の政治像だな。
岬:最終的に採決がされ、ここでも過半数を得ると、
議長に一先ず戻され、もう片方の院に渡されます。
分かり易い様に、衆議院議長が参議院議長に渡したことにしましょう。
公:これでようやく半分か?
岬:そうですね。何しろ、国の根幹となる法整備ですから、
慎重の上に慎重を上塗りするくらいでちょうど良いんでしょう。
本来、参議院は衆議院の監査役と言われてるくらいですし。
公:その、本来って部分に含みを感じるんだが。
岬:それはいずれ解説するとしまして、参議院議長に渡された法案も担当委員会に付託され、
衆議院同様、趣旨説明、質疑、公聴会・連合審査、
参考人意見陳述、討論、採決の順で処理されます。
更に参議院本会議で討論、採択をして通りますと晴れて法律として成立します。
形式的な話ですが、この法律は内閣を通して天皇に奏上され、公布されることになります。
公:要は、衆参両議院で過半数を持ってれば、大体の法案は通るんだな。
岬:そうですね。ですけど、世の中、そんな都合良くは行きません。
次項では、そこのところに触れていきますね。
今項目の纏め:法律の制定に必要なのは、基本的には各院の過半数と、各院委員会の過半数。但し、何度もの討論等がある為、数さえあれば簡単に通せるというものでもない。
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