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 長年の疑問だった、ドラクエ業界の『運の良さ』パラメーター。聞くところに依ると、ラリホーやマホトーンといった補助呪文へ掛かる率に影響してるとか何とか。そう言われると、何か納得。マホトーン食らって右往左往するアレクは想像がついても、アクアは難しいですものね。この、半分、遊び人め。

( ・ω・) むしろMAXパラが255しかないのが悔やまれるレベル

「ほら。バラモス倒すことに比べれば、あんなしょーもない連中ぶちのめすの、ちょちょいのちょいってもんでしょ?」
「うーん、たしかにそれは一理あるねぇ」
 えーと、シスが何だか、余計とも言える同調をしてるんですけど。
 いやいや、アリアハンには、『それはそれ、これはこれ』っていう、ありがたい格言があってだね。
「な、何だか、勇者らしいっちゃ、勇者らしい話だけどさ」
 世間的には、こういった小競り合いを解決して民の信を得るのも、勇者の仕事ということになっているらしい。ノアニールの件で一念発起してその能力も鍛えようと思った僕だけど、よくよく考えてみれば、それ以来の話の気もするなぁ。
「ア、アクアさんは、どう思う?」
 とりあえず年長者に振って、冷静な意見を仰ぐのが良いと判断したんだけど――うわ、何かものすごーく笑顔なんですけど。
 そうですしたね。アクアさんには、世界各地の悪辣な賊を成敗するっていう、もう一つの目的もありますものね。聞くまでも無かったですね。
「ちなみに、その荒くれ海賊団って、どれくらいの規模なの?」
「さっき潰した分で十分の一ってとこかなぁ。残りは全部、本拠地に集結してるって聞いてるけど」
 つまり、残りは大体、三十隻弱ってことなのかな。
「それで、こっちの戦力は?」
「ん? あそこにいるので全部だけど?」
「……」
 えーと、幾らの船を足したとしても五隻な訳で、その比率はざっと五、六倍……。
「いやいや、幾ら何でも、一気に潰すのは無理だって。
 って言うか分派って話だったけど、むしろ切り離されたのはトランスさん達じゃない」
 失礼と言えば失礼だけど、ここはきっちりしておきたいところだと思う。

 

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