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 ドナドナってあるじゃないですか。ドナドナ。あれって、ふにふにに差し替えても違和感無いと思うんですよ。仔牛を小鳥に変えれば完璧です。翼があるのに逃げ出せないのが、あの小鳥らしいじゃないですか。

( ・ω・) 何か哀愁度が、無闇に上がった気がしないでもない

「むががー」
 そこには、器用に頭だけを土の中に突っ込んでるジュリの姿があった。
 って、放っておいたら大変なことになるから!
「死ぬかと……思った」
 普通、ここまでの状況になったら自力で出てくると思うんだけど。腕力が足りなかったのか、危機感が足りないのか、僕にはちょっと分からない。
「それにしても、厄介なことになったものね」
 おっと、クリスさんも一緒に落ちてたのか。さっき上から、シスの声を聞いたから、後は――。
「シスー。そっちに、モロゾフさんとトーマスさん居るー?」
「うん、残念なことにー」
 さりげなく、とんでもない毒が漏れ出た様な?
「うーん」
 松明を掲げて、穴を照らしてみても、上の天井までは届かない。上の方の松明も、この距離じゃロウソクみたいだ。こりゃ思ってたより距離があるみたいだなぁ。
「紐を垂らしたら、届くと思うー?」
 当然のことだけど、シスは商売が商売だけに、その類の便利道具はたくさん持ってる。まあ、普通の冒険者にとっても、必需品だとは思うけど。
「一応、もう垂らしてるんだけどー」
 ひょっとして、あのかなり上の方でフリフリと動いてる様に見えるものの話だろうか。
「肩に乗るとか、この土を盛るとかでどうにかなるような高さじゃないよなぁ」
 こういった時、空を飛ぶ呪文の開発が進んでないのが悔やまれる。ルーラは……やめておいた方が良いかな。只でさえ制御が難しいのに、下手な勢いがついたら頭をぶつけて又、ここまで落ちてくることになる。折角、無傷で済んだのに、わざわざそんな危険を冒す必要はない。

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