鹿を指して馬と為す、という故事があります。中国の春秋戦国時代から前漢に掛けてが描かれた史記で確認することが出来ます。始皇帝の没後、二代目である胡亥が帝位に就いていた時期の話です。彼はまだ若く、先帝が偉大すぎたこともあってか、これといった実績が記録されていません。通説では酒色に溺れ、堕落した生活を送っていたとされていますが、かつての権力者は悪く書かれがちなので何とも言えないところはあります。ともあれ、実務は宦官である趙高が取り仕切っていました。こちらはかなりの野心家で、宮中の完全掌握を目論んでいたとされます。しかし慎重な性格でもあった為、王朝内の勢力図を確認する試みを実行しました。胡亥に名馬を献上すると言って、実際には鹿を連れてきたのです。その場に居た重臣達は戸惑いました。反応は『どう見ても鹿じゃないか』であったり、『何と立派な馬だ』と迎合したなど様々だったようです。趙高はここで追従しなかった者を反乱分子とみなし、粛清したとされます。このことから、強権を振るって事実では無いことを押し通す様を意味するようになりました。転じて、愚か者という意味での馬鹿になったという説もあります。動向を読めずに真実を口にするのと、力に屈して見て見ぬ振りをする。どちらが真の意味で馬鹿なのかは解釈が割れそうですよね。 (・ω・) 世渡り上手を賢いとするのは、嫌味な感じもあるし 【悪魔にそう思われるのはかなりヤバいのでは】 マ:ここんとこ、なにもかも二極化しとるゆうやん。 アホみたいな安モンが出回ってる思たら、 有り得へん高級品がバシバシ売れとったり。 黄:昔は最先端が型落ちして下に流れるのが基本だったんだよぉ。 朱:今は最初から対象を決めてますもんね~。 マ:それを安い安い言うて喜んどる連中は、 小馬鹿にされてると感じんのか心配してまうわ。 【とはいえ後払いに保証なんて無いのも事実という】 マ:そこで思いついたんやけど、 悪魔の取引もエクゼクティブプランを用意すべきちゃうか。 黄:魂の価値に差を付けようって発想はエグいんだよぉ。 マ:ゆうて、徳を積んだら死後にええ目を見るんは良くあるで。 朱:そういうのって、ちょっとした脅迫ですよね~。 黄:恩恵を受ける順番が違う訳だけど、 先渡しの分だけ悪魔の方がマシに感じるのが怖いんだよぉ。 【始祖にして究極は神話に良くあるパターン】 朱:ですけど、悪魔さんと交渉しようなんて、 ロクでもない方ばかりで評価は低いんじゃないでしょうか~。 マ:そこは逆や。世に悪徳を撒き散らしたもんほど見返りはでかくなるで。 黄:使うほど貰えるポイントの比率が上がるカードみたいな発想なんだよぉ。 朱:経済と同じく、こうやって悪意も高速回転させるんですね~。 マ:大抵の悪知恵の元祖はウチらやゆうても、 過言やない自負があったりするんや。 【結果を聞く直前までワクワクしてたんだろうな】 マ:若い頃のワル自慢しか取り柄が無いようなんに、 最低ランクの査定を突き付けたら、どないな顔するんやろ。 黄:こういうことばっかり考えてるんだよぉ。 朱:実はそこまで悪人じゃないというのは、 本来は喜ばしいことのはずですけど~。 黄:自身を構築する柱を折られるみたいなものだし、 今から悪事に走る根性も無いから救われないんだよぉ。 ここで問題となるのは、悪事を働いた人の善行が償いとして機能するのかということです。金銭ならプラスとマイナスで相殺されますが、人間の行動は別個のこととして記録されるので、功罪併せ持つ大人物は極悪人として扱われる気がしてきました。 PR |
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