2010
将棋ってあるじゃないですか、何だかんだで、ほぼ日本オリジナルで進化を遂げたボードゲーム。まあ、チェスでも良いんですが。あれって、忠誠心が凄いですよね。金将なんて、その気になれば一ターンで王将の寝首を掻けるポジションに居るのに、決して裏切ることはないという。チェスの場合、クイーンってのが夫婦の上下関係を表してる様な気もしますが。
私が冗談だかなんだか良く分からないノリで、『将棋に反逆システム搭載しようぜー』って発言した時の、-keighさんの一言。
『闘莉王のオウンゴールラッシュからそれ発想するって凄いな』
( ・ω・) むしろそっちの発想が、俺には衝撃だわ
「問題はそのとってかわったグループでね。リーダーがスピルという名前なんだが、とんでもないことを計画してるんだ」
「と、言いますと?」
「この地からの、世界経済の完全支配、だ」
「……」
はい、ちょっと待った。いきなりのことで、頭が思考を停止しちゃったよ。
「平たく言うと、どういうことです?」
ついこないだ、世界に号令を掛ける自称大海賊を相手にしたと思ったら、今度は世界支配を狙う大商人が居るってこと?
もう、これだから乱世は変なのばっかり湧いて困るんだってば。
「ムムム。この店、作りが小さいし、品揃えもそんな多くないけど、地味に良い武器が結構あるよねぇ。当たり外れも大きめだけど」
はい、静かだと思ったら、君は一体、何やってるのさ。
「ところで、話が長くなるようでしたら、お茶を一杯頂きたいところですの」
そして、アクアさんも初対面の人に通常営業はやめてってば!
ああもう、何だかちょっと懐かしささえ感じるやりとりだけど、普通に恥ずかしいなぁ。
「おぅおぅおぅ、ジョージさんよぉ。まだ営業してるたぁ、いい度胸じゃねぇか」
こ、この状況で、今度は何さ。
見てみると、入口のところに、ガラの悪い青年――要はチンピラさんが二人、肩を鳴らしていた。えーと、お客さんでは、流石に無いよね。
「あなた達の相手はしません! 今すぐに帰って下さい!」
あ、成程、ここに繋がってた訳ね。ちょっと納得。
「おぅぅ? 何だ何だ、その態度は。ジョージさん、ちょっと自分の立場が分かっていないんじゃないですかい」
しかし、ここまで分かりやすい人達となると、こっちの行動も選択が楽だと思う。