何でも、年内の解散総選挙が無いのを受けて、民主党が徹底抗戦するそうです。解散のあるなしで本気出すかどうかを決めるのはどうかとも思いますが、それは敢えてさておき――。
( ・ω・) 本気出したら、中身無いのバレちゃうから、らめぇぇ!!
【比例代表制のアレコレ】
岬:物凄く単純に言ってしまえば、六人当選であれば、
比例名簿の一位から六位までの方が当選します。
公:案外、分かり易いな。
岬:ですけど、この順位ってどう決めると思います?
公:ん?
岬:考えてもみて下さい。比例選出の候補にとって、この順番はまさに命なんですよ。
これが一つ足りなかっただけで、代議士として国政で活躍するはずが、
無職の浪人生になるなんてのもザラにあることです。
公:つまり、これを決める大物に取り入って媚びを売る輩が出ると――?
岬:現実問題として、そういうこともありますね。
党員をたくさん獲得した方を優遇する政党は多いですし。
何処とは言いませんが、身内の話し合いだけで決めて国民のことなんか、
興味無い政党もありますし。
公:政治家は大変だなぁ。
岬:と言っても、各政党が主張する政策にブレが無ければ、
特に問題が無いとも言えるんですけどね。
与野党問わず、その場に依って意見がコロコロ変わる現状では、
如何ともしがたいとも言えます。
公:ほむぅ。
岬:あと、前にも少し触れましたけど、
小選挙区に立候補してる方でも比例名簿に名を載せることは可能です。
と言うかむしろそれが主流で、現実的な問題として比例代表制は、
小選挙区の補欠として扱われる側面があります。
その為、法律上の権限はともかく、政党内では小選挙区を勝ち上がった議員の方が、
発言権が強い傾向にあります。
公:苦労した方が偉いってのは、分からんでも無いな。
岬:ちょっと補足なんですけど、名簿に載せる方を三つの領域に分ける考え方があります。
ほぼ確実に当選するであろうエリア、情勢によってどうなるか分からないエリア、
先ず無理だろうというエリアです。
公:三番目が真面目に切ないんだが。
岬:それが選挙の現実です。なので、このエリアには正直、
どうでも良い名前が連ねられることが多いのですが――。
公:が?
岬:逆に言えば、政党幹部の想定を超える程の大勝が実現してしまうと、
そのどうでも良いはずだった方が国会議員になってしまうこともある訳です。
誰とは言いませんが。
公:あいつ……か。
岬:とまあ、選挙のやりかたはそれぞれに長所と短所がありますから、
絶対的な手法なんてものはありません。
それなりに民意を反映し、死票も控えめにし、
無所属であろうと立てる小選挙区制と比例代表制の並立は、
妥協案としてはそこそこのものという解釈も出来ますね。
公:俺でも、明日から国会議員を目指せるんだな。
岬:言い忘れましたけど、衆議院は二十五歳以上、
参議院は三十歳以上で日本国籍を有することが立候補の為の最低条件です。
他にも資金面等、種々の問題がありますので、当面は無理だと思って下さい。
公:わーい、現実の壁って素敵だねー。
岬:では、次にその国会が選出する総理大臣について説明していきましょう。
今項目の纏め:比例名簿は議員のプライド。選挙方式は一長一短なので、一概にどれが良いとは言えない。
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