2010
世論調査を見ると、期待する閣僚の一番人気は蓮舫氏なんだそうです。これって、逆に考えたら、誰も民主党の政策には期待してないってことなんじゃないですかね。だって、彼女は政策屋ですらない広報担当と言うか。更にぶっちゃければコンパニオン、レースクイーンと言うか、キャンギャルと言うか。ゲーム会社ですら、美人の広報使う時代に、未だに釣られる人が居るんだなぁと。
( ・ω・) ふわっとしたイメージだけで選挙は勝てるのか、一種の社会実験と化している
「ああ、そこら辺は、適当にやってくれ」
言って、バーネットさんは中途になっていた鞘作りを再開する。
邪魔をしてはいけないかなという建前と、どうしたものか分からない本音が交錯して、僕達はとりあえず一礼だけして、鍛冶屋バーネットを後にしたんだ。
◇
「今更だけど、本当に貰っちゃって良かったのかな?」
店を出て小半刻くらい町を散策した末に、本当に今更な疑問を口にした。
「いーんじゃないのー。剣なんて換金しないなら使ってナンボなんだし。
剣の方だって、あんなじーさんより、アレクみたいな若者の方が良いって思ってるだろうしさ」
シスって時たま、発想がオヤジ化することがあって困るよね。
「良き剣は良き鞘を選び、良き僧衣は良き僧を選ぶという言葉もありますわ。きっとイヅナも、アレクさんに出会う時を待っていたのではと思いますの」
何かこう言われるとアクアさんがちゃんと聖職者に見える辺り、人間って不思議だよね。
「やいやいやい、てめーら」
不意に、声を掛けられた。
「えーと、どちら様ですか?」
声の方向を向いてみると、品の良くない青年が二名――あれ、何処かで会ったことあるっけ?
「てめぇ! ジョージの店でのされたのは昨日の話だぞ!」
「ああ、すいません。町のチンピラとか、山賊、海賊の類は、似た様なのが多すぎて、顔を憶えるのを諦めてるもので。
ほら。頭の容量の無駄遣いじゃないですか」
「こいつ……とぼけた顔のくせに、とんでもなく口が悪いぞ」
良く言われますけど、気にしないことにしたのです。