2010
サッカーワールドカップが予想に反して盛り上がってますが、ここまで来ればあと四連勝で世界王者ですものねぇ。ここからの一勝が重いとも言いますが。今更ですが、オランダ戦で終戦するとか言っててごめんなさい。
( ・ω・) そして私は所用でパラグアイ戦見れねーんだよ、こんちきしょうめ
「トヨ様と友達になって貰いたいよね。ほら、年も殆ど一緒みたいだし」
意地の悪い見方をすれば捻くれ人間の極地であるトヨ様と、素直を極めたみたいなこの子がどんな会話をするのか、ちょっと聞いてみたい。
「で、任務が失敗して、どうして逃げない訳?」
と言うか、うたた寝とはいえ寝付くとか、選択肢としてありえない。
「若干の、誤解が」
「ん?」
「私が頼まれたのは、呪文を封じることだけ」
つまり、一仕事して、脱力感でちょっと寝入ったのが正しい、と?
いや、この手のお仕事は、安全地帯まで逃げきって完了の様な。微妙に、定義に行き違いがある気がしないでもない。
「はぁ、どうしようか」
何かもう、完全にだれちゃったなぁ。多分、この子は本当にこれ以上のことは知らないだろうし、無理矢理聞き出そうとするのもねぇ。見返りと周囲の視線を秤に掛けたら、現状維持を選択しちゃうよ。
「ところで、君のお父さんって何してる人?」
とは言え、ここだけは抑えておこう。ひょっとしたら、スピルに近しい人だったりするかも知れないし。
「あなた達と同じ、旅の冒険者」
うーん、結局、日銭を稼ぐ為に雇われたってだけかな。となると、この子が会ったスピルが本物かも分かったものじゃないよね。影武者の一人や二人、居そうな感じだし。
「分かった、じゃあこれで帰っていいよ」
「ん、それじゃ」
言って女の子はトテトテと歩き去っていった。何て言うか、普通に出会ったならすぐにでも友達になれたんだけどね。今回はちょっと、利用させて貰おうかな。