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 主人公の定義とはなんなのか、という話になった時、一般論で言うと、誰の主観で物語が進むか、或いは、読者、視聴者が誰に最も感情移入しているかという辺りに落ち着くんじゃないかと思います。まあ、一番、出番が多いとか、登場人物紹介、キャストで最初に名前が書かれてるとか、作品名に冠が成されているからといった意見もありますが、私は前者二つが納得できます。その中で、誰の主観で物語が進むかというのは、作者が設定する主人公でしょう。これを特に設定していない場合は、群像劇と称されるものになるはずです。そしてもう一つの、感情移入の方は、受け手側が設定する主人公ということになります。面白いのは、この二つが合わないことが時としてあるということ。根本的な問題として、物語に重きを置くなら、主人公なんてホイホイ変わってもいいはずなのですが、受け手としては、中々それを認められないもので。息子に世代交代したはずだったのに、何故か親父が主人公に復帰なんてよくありますからね。二つ三つ思い浮かぶ辺り、作者と読者の意識の違いを感じさせられます。そこを含めて面白いところなんですが。

(・ω・) ある意味、交代しようがない黄龍は主人公の鑑かもな!

【友情とはかくも脆い】
青:……。
朱:起き上がって、大丈夫なんですか~?
青:こうも纏まらないのでは、おちおち寝てもいられません。
黄:中間管理職の鑑なんだよぉ。
白:ってかさ。青龍の代わりを黄龍がやる気とかって無いの?
黄:青龍の代行ということは、形式的にアレの部下になるということで、
 真っ平御免なんだよぉ。
白:そんなことだろうと、思ったけどね。


【言葉を選ぶ余力もない】
黒:ふわはははは。有能な龍族をお探しかね。
赤:かかか。
黄:そういや、こんなのも居たんだよぉ。
青:流石に、今日は応対する気力が無いので、お引き取り願ってもいいですかね。
黄:そしてサラッと、普段、黒龍達の相手をしているのは義理だと暴露したんだよぉ。


【後始末が面倒だし】
黒:それはそれとして、邪魔するよ。
青:倒れそうな時くらい、私の意見を聞き入れてくれないものですかね。
黄:こいつらに、何を期待してるんだよぉ。
黒:つまりアレだろ。ガーッとやって、バーっとやって、ダーッとすればいい訳だ。
黄:青龍の心労を減らす為にはぶん殴ってでも追い返すべきなんだろうけど、
 加減を間違えると千年単位で起きないから、躊躇う気持ちもあるんだよぉ。


【赤いのはオチ担当ばかりか】
赤:くかか。
黄:実は赤龍は、喋らずに済む書類仕事なら、そこそこ有能なんだよぉ。
朱:伊達に私の御先祖様の前任じゃないですよね~。
赤:けけか。
黄:問題は、今の世の中、一人で完結する仕事なんて殆ど無くて、
 意思の疎通が困難な赤龍に回せるものが見当たらないということなんだよぉ。
赤:けけこ。

 もういっそ、青龍をクローン化する計画でも立てたらいいんじゃないかな。中国だと、何かすんごいバイオハザード引き起こしそうな気もしないでもないですが。
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