2009
皆さんは、女顔という言葉を御存知だろうか。そう、女性寄りの顔をした男性のことである。それを踏まえた上で、こちらを御覧頂きたい。
見事な女顔である。なよなよした風体、薄い胸板。男装の麗人と言っても通用しそうであるが、一体、誰なのか……と、ここで、舞浜千織氏だとネタ晴らし。一部、特異趣味の方が喜びそうなので、その手の場所に行った時は用心すべきなのは、言うまでもない。
( ・ω・) あのナレーターが引退したら、まる見えってどうするんだろうね!
「す、少し整理出来てきましたけど、良いんですか? そんな、初めて会った僕達に私財を投げ渡すみたいな真似」
余りに展開が唐突過ぎて、理解しきれて無いけど、大体、合ってるよね?
「どうやら、もう一つ行き違いと言うか、勘違いがある様ですな」
「と、言いますと?」
「商人という生き物についての認識です」
「はぁ」
何を言いたいのかが、今一つピンと来ない。
「仮に、あなた方に五代、十代に渡って豪遊して暮らせる程の財産があったとしましょう。さて、どうされます?」
い、いきなり、何の質問なのさ。
「そんなの、ダラダラ遊んで暮らすに決まってるじゃない」
はい、ちょっと待った、義賊さん。
「お爺様と相談することになるとは思いますが、多分、庶民が安心して暮らせる為の機構作りをする、政治資金として使うことになると思いますの」
最終目標はともかく、手段が全く僧侶らしくない気がしてならないのは、僕だけじゃないよね。
「僕は……余りお金にはならない仕事の資金にするかな。研究とか、芸術とか」
いわゆる道楽って呼ばれたりもするものだけど、こういうのが僕の性には合ってる気がする。
「成程。それぞれに、らしい答が返ってくるものですな」
「私は、お茶と読書で日々を過ごしたいですね~」
それにしてもこの奥さん、突き抜けて能天気だなぁ。
「ですが、商人は違います。いかに莫大な資産があろうとも、それを元手にして、更なる財を成すことを考えます。と言いますか、それを考えないようでは、商人と呼んではいけないと言っても間違いはないでしょう」
す、凄いなぁ、そのチャレンジングスピリッツ。一部の魚は泳ぎ続けないと死んじゃうって聞いたことあるけど、似てる気がしてならない。