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 今夜、あの企画が帰ってくる!
 皆さん、かつてこのブログで、センセーショナル・エレクション教師絵シリーズが不定期掲載されていたことを御存知だろうか。本日、満を持して復活を遂げる!

 
 なんだ、この生体パワーツールを埋め込まれてしまいそうな、マッドサイエンティストな御尊顔は。闇の選挙参謀を極めると、ここまでの風格が備わるとでもいうのか。
 そう、これはかの桜井岬氏の実姉、桜井茜氏なのである。十七歳にしてこの威厳、将来が全く以って末恐ろしい……。
 
( ・ω・) ちゃうねん。結果として、まる見えシリーズで縛った私が悪いねんや

「う……」
 不意に、額に埋まっているかの様にしてうな垂れている女性が動きを見せた。ああ、間違いない。艶やかな黒髪に、強い意思を持った切れ長の双眸。あれは、トウカ姉さんだ。
「アレ……ル……?」
 朦朧とした表情のまま、僕を見詰め、小さく呟いた。
 今、姉さんは、僕と兄さんを見間違えたんだろうか。それは実に誇らしいことの様に思えて、同時に心の奥底で、何か落ち着かないものも感じた。
「アレク!?」
 不意に、姉さんは夢うつつから覚めたかの様に、はっきりとした声を上げた。
「まさか……何でお前がここに居る!?」
「それは、こっ、ちが言い、たい、よ……」
 言葉が千切れて、意味を持たせられなかった。こんな形で会うだなんて、想像もしていなかった。又しても、心が不明瞭な挙動を始めて、何が何やら分からなくなってくる。
「兄さんは、兄さんはどうしたんだよ! 一体、今、何処に居るのさ!」
 何があろうと、兄さんと姉さんは、同じ場所に居ると思っていた。何で、何で、姉さんが一人でこんなところに居るのさ!
「少し、落ち着け」
 小さいけれど、まるで母親のたしなめの様な声が、胸に突き刺さった。
「お前は、小さい頃からそうだったな。賢く、全てを分かった様な顔をしていながら、癇癪を起こすと手が付けられない。おばさんも、苦労したことだろう」
「……!」
 自分の過去を知っている人間というのは、心の支えであると同時に、こういう時は厄介だ。
 だけど、その言葉で幾らか気持ちが楽になったのも事実で――頭が上がらない事実を、思い出させられてしまう。
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