2009
具体的に言うとこんな感じです。ヤバい。パーティバランスとか、役割担当とか、一切、無視した行動をとりそうだ。むしろ、死の言葉で罵って。
( ・ω・) いやいやいや、幾らなんでも、それは流石の私も受けかねる
「それで、僕達が船を必要かどうか聞いたんでしたっけ」
大幅に逸れた話を軌道修正する為、僕は話題を振り直した。
「立ち聞きして申し訳ないとは思ったのだが、切実な訴えに聞こえたのでね」
「いえいえ」
正直、取っ掛かりが無さ過ぎて困ってたところなので、むしろ大歓迎です。
「単刀直入に聞きましょう。あなた方は、何の為に船を欲するのですか?」
「えーと……」
何だか、凄く抽象的な問われ方で、どう答えて良いかが一瞬で出てこなかった。
「世界を見たいから、かな」
なので、僕の方としても、こんな言い回ししか出来なかったんだよ。
「ほぉ。お若いとはいえ、この御時世にわざわざ危険な航海に出られるというのですか。いやはや、好奇心というのは、素晴らしいものですな」
「う、うーん……」
えーと、たしかに小さい頃から世界を見て回りたい願望はあったんだけどさ。こんな時代に、わざわざ自分の意志で旅立ったかと言われると怪しい部分があって……まあ、こんな心情を伝えるのも面倒だし、クワットさんの言う通りってことで良いや。
「気に入りました。こんなところで立ち話もなんですし、我が家でお茶でも飲みながらお話しませんか」
「お茶と聞いては、黙っている訳にはいきませんの」
アクアさん。いつものことですけど、そのお茶に対する執着は一体、何なんですか。前世で、命を賭ける程の因縁があったんですか。
というか、ついさっき、宿屋で一服しましたよね。お腹タプンタプンになっても知りませんよ。
「あー、じゃあまあ、折角ですのでお言葉に甘えさせて貰います」
とはいえ、僕にこの流れを遮る主体性がある訳でもなくて――結局、招待を受けるということで話は纏まった。
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