2010
あー、ドラクエ3を書いてる時だというのに、ドラクエ1と2の二次創作のネタもちょっと思い付いちゃったよ。これはあれですね。テスト期間中は部屋の掃除が楽しくてしょうがない、日本に伝わる伝統芸能と言いますか。
( ・ω・) 思い付いたからと言って書くとは限らないのが、物書きの基本だよね!
内部規律は厳しく、分け前を無断で掠め取る様な真似や、単独での賊行為は処罰の対象となっていた。更には親を失った子供達への支援を行っていた為、評判はむしろ良いとさえ言えた。
「これがシスの姉弟子がお頭をやってる海賊団の風評、ねぇ」
「それ、どーいう意味?」
いや、そのまんまの解釈で良いと思うよ?
「仮にこのお頭さんのが、教育方針の不都合で飛び出していった場合、シスの方がそれなりに思想を受け継いだ賊ということになるよね」
「うん?」
「つまり、お爺さんの義賊としての価値そのものも疑わしいって話になる訳じゃない」
いや、僕の場合、それなりに知られてたらしい義賊であるお爺さんの最後の弟子がシスってこと自体、あんま釈然としてないんだけどさ。
「まー、義賊なんて究極的に言えば自己満足なんだから、死んだ後の評価なんて知ったこっちゃ無いってのが本音なんじゃないかなぁ」
それは実績のある義賊ならともかく、シスが言っても説得力が微妙極まりないなぁ。
「とはいえ、こっちの目的もレッドオーブの有無だけだからね。賊としての理念とか、とりあえずどうでも良いって言えばどうでも良いか」
「自分で振っておいて、そういう言い方もどうなのさ」
正直、シスをおちょくりたかったってのが無かったって言ったら嘘になると思う。
『船だぁ! 船が見えたぞぉ!!』
「ん?」
見張り台から、声が響きわたった。
何度も言うようだけど、魔物達の横行で、世界の海運規模は減少する一方だ。他の船とかち合うこと自体、物凄く珍しいことなんだけど――。