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 中国での反日デモが起こる度に、反政府へ不満が取りざたされますが、こうテンプレ化されると勘繰りたくなるのが、人情というものです。でもまあ、ネットが常に監視されていて、報道機関が基本全て国営とか、真っ当な現代人の感覚だったら、不満も溜まりますよね。それでも物質的に裕福ならまだしも、内陸部はまだまだらしいですし。やっぱり、もうすぐ戦国時代がやってくるで。
 それはそれとして、生まれて五年の朱雀も、国家への忠誠心が大概でしたよね。あののんべんだらりとした性格は、若年層の反政府的な性格を投影していたんだよ!

( ・ω・) こんな適当なことばっかり言ってるそれゆけ黄龍ちゃんを、どうぞ宜しく

「だけどこれは偽りの命。幾らそれなりに動いているいても、私から離れるだけでその力を失う存在。喜びも、悲しみも、痛みさえも感じない、只のモノ。
 何で神様は、私にこんな力をくれたの。私は唯、心許せる人達と暮らしたいだけなのに」
 天を仰ぎながら、流れ続ける涙をジュリは拭おうとはしなかった。
 恵まれた才能は、必ずしもその当人を幸せにする訳じゃない。むしろトヨ様みたいに全てを受け入れられる人の方が稀有なのかも知れない。僕は、僕自身の才能をどう思っているか考えを巡らせてみたけど、そもそも褒められたことがさして無いのを思い起こして、少し気分が落ち込んだ。
 そんな僕だけど、ジュリの気持ちは充分に分かる。僕の場合、僕自身は才気に溢れてる訳じゃないけど、父さんと兄さんが自分の意思とはいえ、その能力の為に旅立って、家族は離れ離れだ。その上で、どうしても言いたい言葉があった。
「たしかに、モロゾフさんと、トーマスさんは、僕達が言うところの人間じゃないのかも知れない。でもさ、人にとって心のありようがどうとかって、案外、小さなことなんじゃないかな」
「ん……?」
 僕の言葉を飲み込みきってくれなかったのか、ジュリは小首を傾げて怪訝な顔をした。
「ほら。結局、人って誰かと関わったり、何かをしたことで他人の記憶に残って始めて人としての価値が出る訳でさ。僕なんか全く動かないモロゾフさんに触るまで人間だって思ってたし、知った今となっても変な人だなって以外の感想が特に無かったりするんだよね」
 さりげなく、とんでもない悪口を言ってる気がするけど、それはそれとして。

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