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 月読之命という神様は、古事記、日本書紀に於いてその記述が殆どなく、又、家族についての情報も、三貴子の一人であると言うこと以外ありません。まあ、デフォルトで未婚ってことなんですが、うちの月読と結婚出来る奴は、相当の人格者というか、性格破綻者というか。
 ドMの可能性も考えたんですが、あれじゃないですかね。宗教によくある、現世で苦労した者ほど、あの世や来世で報われるっていう苦行的な。

( ・ω・) ここまで書いて、凄く酷いことを言ってないかと気付いてみた

「尤も、生きておる限り、追われる身であることも事実じゃがの」
「まー、あんま死ぬ気も無いんで何とかして返しにきます」
 こういう言い方をするのが正しいかは分からないけど、魔王が居て、それと刺し違えるのには何の美学も感じない。魔王の目的が人を苦しめられることだというのなら、少なくても死んだ勇者と周りの人は不幸だろう。結局、生きて帰らなければ、完全な勝利なんて言えないんだ。
 だから僕は、父さんと兄さんを諦めない。トウカ姉さんを含めて、全員がアリアハンに帰ってこそ、僕達は魔王バラモスに勝てたと言えるんだろうと思う。
「うむ、余もこの年で後家になるのは、流石に参るでのぉ」
 あれぇ。何だか、思った以上に関係が進んだりしてませんか?
「では宴もお開きとするかの。このまま寝かせたのでは、身体に良くあるまいて」
「あ、はい」
 ところで、シスとアクアさんって、どうやって運べば良いの?
 自慢じゃないけど、僕に引き摺るだけの腕力があるかは微妙だよ。
「心配せずとも、近習に送わせるわいな。お主に力仕事を頼むほどに不明ではない」
 何かフォローされてるようで、物凄く馬鹿にされたっていう解釈で良いんですよね。
「どうじゃ。折角の晩じゃし、閨を共にするかの」
「まー、何て言いますか、そういうことを僕以外に言わないっていうんなら、嬉しいと言えば嬉しいですけどね」
「軽くあしらわれてしもうたかの」
 何とはなしに身についたスキルの一つ。結局、女の子の本気度なんて僕には分からないんだから、こっちもはぐらかしていけば良いかなぁ、とか。
 そんなことばかりしてたら、ここ一番で悲惨なことになりそうな気もするけどね。

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