2010
何か鳩山総理が、つい調子に乗って、『小沢先生は検察と戦って下さい』と言っちゃったとか何とか。いや、あんたは民主党の代表だけど、同時に国民が選出した国会が選んだ行政の長でもあるねんで。これには、流石の民主党支持者も、多分、苦笑い。
( ・ω・) この発言は、ある意味のリトマス試験紙だったんだよ!
「宝じゃ、宝じゃ、ふいっひっひひ」
「アダムスさんって、本当にダーマの要人なんですか?」
失礼とか何だとかいう以前に、素直に思っちゃったんだからしょうがないじゃない。
「お邪魔しまーす」
誰が居るという訳でも無いのに、何とはなしに挨拶してしまう。
「あれ、意外と片付いてる」
「どんな状態を想定してやがった」
「クレインがこまめに掃除する性格だとは思えないじゃない」
実際、シャンパーニの塔も、そんなにすっきり纏まってた訳じゃないし。
「舐めんなよ。たしかに俺と爺ぃは、掃除という言葉を口にするだけで寒気がするくらいに好きやしねぇ」
だったら、メイドさんでも何でも、雇えば良いじゃない。世界に名を知られたメロニーヤ様なら、それくらいしても誰も怒らないよ。
「そこで俺らは考えた。物が散らかるのは何故か。それは必要なもんと、そうでないもんがゴチャ混ぜになってるからだ」
「はぁ」
「出た結論として、必要なもんには自然に所定の場所に戻る魔法を掛けた。こうすりゃ、多少、物が散逸してようと、そこらにあるもんは不必要なもんだけだからな。後はバギか何かで吹き飛ばして、燃やしちまえば良いって寸法さ」
「何でその努力ってか、労力を、日頃の掃除に回せないの?」
こういう偏った人の考えることは、今一つ分からない。
「てめぇの尊敬する、メロニーヤの爺ぃの発案だぜ」
「うん、最近、ちょっと悟って来たから大丈夫。高い能力を持つ人って、大抵の場合、人格を犠牲にして、その領域にまで達したんだよね」
トウカ姉さん、クレイン、トヨ様――ほら、僕の理論、間違ってないよね?