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 何だか、有耶無耶の内に『総理の腹案=徳之島』という式が完成した気がしますが、私が知る限り、総理が断言したという情報はありません。まあ、仮に本当だとしたら、逆に凄いですよね。たしか二月か三月くらいには報道ベースで可能性が示唆されてませんでしたっけ。この情報化社会で、狭い日本国内のことを隠し通せる訳がないという説もありますが。
 そして腹案がこんな薄っぺらいというのも、逆に凄いと言わざるを得ません。今後、どんな秘策があると言っても誰も信用しない訳で、あれ、何でこの人、まだ総理やってるの。

( ・ω・) 或いは、ふに案と称してお茶を濁すのはどうだろうか

「ああ、俺は根っからのポルトガ人だし、アリアハンやおめぇの兄貴がどう言われようと気にしねぇがな。仮にも弟子のファミリーとなりゃ話は別だ。
 つーか、こんだけコケにされてまで小賢しい作戦を優先させるようだったら、むしろ見限ってただろうな」
「ありがとう……お師匠さん」
 その言葉に、少しだけ心が落ち着かされた気がした。普段はだらしなさが目についてどうしようもない人に見えることもあるけど、こういう時、大人の後押しはありがたい。
「二人でコソコソ、何を喋ってるのよぉ。結局、そういうんだったら、ウチが相手してあげるわよぉ」
「少し、黙ってて……」
「あぅん?」
「少し、虫の居所が悪いんだ。余り調子に乗られると、やりすぎちゃうかも知れない」
「はぁ?」
 エンリコの声が耳に入るのと同時に、僕は腰に下げた鋳型の剣を抜いた。それと共にお師匠さんも立ち上がり、ポルトガ兵時代のものだという得物を手にする。
「あーあ、それにしても俺は高ぇ酒には縁がねぇのかねぇ。だけどこんなゲスな奴らと飲むんじゃ、折角の良い酒も台無しか。
 おい、スティーブ! 扉について、外から誰も入ってこれねぇようにしろよ!」
「がってんでやんす」
 今、この部屋に居るのはドンを含めた幹部四名と、その近習が十名程だ。だけどヘラルドは自分では動けない為、それを守る為に数名を割くことになるだろう。ホセは恐らくこの手の荒事に進んで参加しようとはしないだろうから、実質的に厄介なのはドンとエンリコを含めた五、六人といったところ。この部屋の窓は崖に面してるから、入り口からの増援さえ防げれば、そこまで難易度の高い話じゃないはずだ。

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