2010
先週あたり、枝野新行革担当相が『仕分け第二弾開催決定!』と言って、支持率下落に歯止めを掛けようとしました。しかしこの一週間程で、北教組裏金疑惑! 普天間移転候補地発表先送り! 消費税議論! と、一気に自分達で沈静化しているような。たった一つとも言えるカードなのに、完全に切るタイミングを間違えましたねぇ。まあ、民主党らしいとも言えますが。
( ・ω・) つーか、仕分けは下落を先延ばししただけで、特に上がってはいないんだけどね
「ん……」
頬に触れる冷たい風で、意識を揺り動かされる。
あれ、僕、寝ちゃってた? お酒に酔った記憶はないから、満腹になって疲れが出たってところなのかな。
「おぉ、済まぬの。起こしてしもうたか」
顔を上げて声の方を見遣ると、トヨ様が窓から外を見上げているのを確認出来た。
「お月見、ですか」
「うむ、こう寒ぅなってくると、空が澄んでおる」
「たしかに、そうですね」
「中秋の名月と言うての。前にお主が来た時期が、最も良いとされる頃合なのじゃ。
とは言え、季節ごとの月を楽しめぬようでは、まだまだ青いと言わざるをえんがの」
この人は、一体、何に対抗しているのかなぁ。
「よっと」
掛けてもらった敷布をひっぺがし、むくりと起き上がった。
焦点の合わない瞳のまま辺りを見回すと、僕と同じようにシスとアクアさんも寝潰れていた。
シスなんか折角の敷布を蹴飛ばしてお腹なんか出してるけど、そのまんまじゃ風邪ひくよー。
「やれやれ」
トウカ姉さんを考慮に入れると、実質的に三人兄弟の末っ子みたいな僕だけど、下の子が居たらこんな感じなのかなぁ。
「そなたは、ほんにおなごに優しいのぉ」
「そうですか?」
シスの敷布を掛け直す僕を見て、トヨ様はそんなことを言ってきた。
「余はさして気にせぬが、事と次第によっては恨みを買うこともある故、重々、気をつけてたもれ」
「それは口にした時点で気にしてると思うんですが」
「そういうものかえ?」
トヨ様の場合、素なのか空っとぼけてるのか、アクアさん並に判断が付きづらくて困る。