2009
【三歳児かく猛る】
玄:先ずは一勝、です。
黄:いや、あれで満足なのか、なんだよぉ。
玄:勝ちは、勝ちです。勝てば官軍、負ければ賊軍。
中国の歴代王朝だって、勝利を納めたからこそ名を残したんです。
私は、負け亀や負け蛇になるつもりはありません。
黄:いや、たしかに一理はある気もするけれど、
若い内からそう、偏ったものの考え方をするのも、
如何なものかと、思わなくも無いんだよぉ。
【同レベルになるってことか】
朱:ふに~。ここのところ~、私の影が薄めですよね~。
玄:これは、明確な宣戦布告ととって良いですよね?
黄:天然ボケ相手に、本気になるんじゃないんだよぉ。
玄:獅子は、一羽の兎を相手にしても余力を残さぬと言います。
小鳥に対しても、同じことでしょう。
黄:いや、何というか、はっきり言ってしまえば、
朱雀相手に本気を出すというのは、
それだけで不名誉なことかなと、言わざるを得ないんだよぉ。
【思いつくまま気の向くまま】
朱:ですけど~、たまにはのんびりするのも良いですよ~?
玄:私は、年中、のんびりしてるんです。
黄:痛々しい発言なんだよぉ。
玄:ああ、妬ましい、妬ましい。何は無くとも妬ましいです。
黄:それにしても、こんなにも情動を抑えきれないとは、
作った張本人は、一体、何を考えてたんだよぉ。
【傍に居たのが運の尽き】
亜:いや、この子の感情システムは学習型だから、
近くに居る人の影響を多分に受けるんだけど。
白:って言うと――。
朱:麒麟さんですかね~?
黄:成程、あれなら、論理より感情を優先させる行動を取ったとしても、
実に納得出来るものがあるんだよぉ。
2009
【新団体立ち上げ宣言か】
白:ん? 皆して何してんの?
玄:近寄らないで下さい。
白:うにゃ?
玄:世間的な人気度を青龍と二分する白虎なんて、
関わることさえはばかられます。
黄:いや、その二人と関係を断ったら、
今後、一体、どうやって仕事をすると言うのか、
これからの玄武さんに、請う御期待なんだよぉ。
【全力で褒め倒し】
青:そういう話はどうでも良いですから、実務に勤しんで下さい。
玄:出ましたね、人気者!
世界で一番有名なチャイニーズドラゴン!
この、五龍の筆頭!
黄:いや、五龍の王は黄龍であるし、
そもそも、全然、罵倒の言葉になってやしないんだよぉ。
【色々な意味で諸刃】
玄:青龍さんは、弱点が無さ過ぎて、罵ることが難しいんです。
黄:この見た目の若さで、色恋の話が聞こえないというのは、
立派に変人大賞なんだよぉ。
青:あなたにだけは、言われたくありません。
【体力温存の方向で】
玄:とはいえ、青龍さんに勝つのは難しいので、
手近な白虎さんを攻略したいと思います。
白:うにゃ?
黄:素晴らしい、志の低さなんだよぉ。
白:とりあえず、何か面倒そうだから、
私の負けってことにしちゃダメ?
黄:いや、それはむしろプライド的に考えて神経を逆撫でする行為で、
どれかというと、下策に分類されるものかと思われるんだよぉ。
2009
【頑張れ! 不人気シスターズ!】
玄:嗚呼、世界的人気が……欲しいです。
黄:今、凄く浅ましい発言を聞いたんだよぉ。
玄:そうですよね。
中国本土でさえ知名度が怪しくなりつつある黄龍さんに言っても、
余り意味が無いですよね。
黄:この際だから、愚痴を零しに来たのか、ケンカを売りに来たのか、
スタンスをはっきりしてから喋りやがれ、なんだよぉ。
【分析解明は急務】
玄:四神は人気職だと聞いていたのに騙されました。
白虎、青龍、朱雀と比べて、玄武は明らかに差別を受けています。
黄:この話題も、息が長いんだよぉ。
玄:きっと、爬虫類なのがいけないんです。きっとそうなんです。
黄:いや、龍族だって、ちょっと大きいけど分類上は爬虫類な訳で、
何か、もっと根源的というか、別の理由があるのではなかろうか、なんだよぉ。
【始まる前から終わってる】
月:てめぇら、不人気道を舐めんじゃんねぇぞ。
黄:家元の御登場なんだよぉ。
玄:師匠、師匠と呼んでも良いですか?
月:うむ、何はともあれ、その響きが気に入った。
黄:いや、何だかちょっと感動系の話っぽいけど、
客観的に見れば、只の傷の舐め合いなんだよぉ。
【偏見無くして真理無し】
月:なぁに、人気なんざぁ、捏造しちまえばいい。
黄:何処の新聞社の所業なんだよぉ。
月:一応、補足しておくと、今、世間で人気あると言われてるものは全部、
報道機関の故意的な扇動に端を発しているから。
黄:いや、若干、その様な傾向が無いとは言い切れないけど、
全てがそうと言い切るのは、偏りすぎなのではなかろうか、なんだよぉ。
2009
【近代的野良猫ホイホイ】
フ:グルァァァ!
月:うむ、いつものことながら何という野生。
飼い慣らしたいものだ。
黄:何を無茶苦茶言ってるんだよぉ。
月:何はともあれ、姉さんの家に生肉でも置いておこう。
黄:何という迷惑極まりない嫌がらせ、
これはもう、姉妹の確執というレベルを遥かに越えているんだよぉ。
【とりあえず捨て置こう】
白:だけどさ、変じゃない?
黄:何がなんだよぉ。
白:生肉って言うからには、生きてる肉ってことなのに、
どっからどー見ても、死骸の断片だよね?
黄:いや、まー、何と言うか、少なくても焼肉や燻製肉よりは生きてる状態に近い訳だから、
何とか妥協して頂けませんか、なんだよぉ。
【極悪非道のその先に】
ヘ:てめぇらに、特殊任務だ。
どっかの偉い神さんの家に、肉が転がってるらしい。
全て回収するように。
白:らにゃー!
月:うわー。まさかこんなことになるなんて、思ってもみなかったー。
黄:今後、幾千年と生きようとも、これ程までに白々しい発言は聞かないであろうと、
自信を持って言える自分が居るんだよぉ。
【悪意は天意を凌駕する】
フ:グルァ、ドルァァ!
ヘ:くぉら、このバカ! 一人で食い散らかしてどうする!
天:え? え?
な、何で私の家で、凶暴な男が暴れているんですか?
月:人、これを天災と呼ぶ。
黄:いや、どっからどう見ても人災というか、神災で、
これを故意犯と呼ばずして、一体、何と呼べば良いのであろうか、なんだよぉ。
2009
【ウェアーイズシーゴーイング】
月:『怪奇! 国道を走る霊は実在した!!』
黄:いきなり、何なんだよぉ。
月:ボチボチ夏ということで、この手の情報を集めておこうかと。
黄:このダメ神様、己の最終形を何処に持って行きたいのか、
恐らく、自分でも分かって無いかと思われるんだよぉ。
【貴様が言うか】
月:それにしても、時速二百キロで走る妖怪婆ぁは、心が躍る。
黄:琴線が分からないんだよぉ。
月:百円均一で、掘り出し物を見付けた時に肉薄。
黄:それにしても、庶民臭いというか、所帯じみてるというか、
仮にも一国の高位神がそれで良いのかと思ってしまうんだよぉ。
【出まかせに乗っちゃった】
朱:月読さんは~、日本という国に於ける奔放の象徴なんですよ~。
月:とにもかくにも、象徴という表現が気に入った。
黄:こんな象徴、三日もたずに陥落するんだよぉ。
月:その短い天下こそ、むしろ安定政権を作るより名を残せる法則。
黄:明智光秀、項羽、ハンニバル、成程、たしかに、儚く散っていった面々も、
それなりに名を知られている気がしないでもないんだよぉ。
【目指せ世界の口先王】
月:『恐怖! 地球温暖化で迫る、四万十川逆流の危機!』
黄:何だか、やっつけ仕事のタブロイド紙っぽくなってきたんだよぉ。
月:最終的には、道楽で一紙を経営できれば良いかなって思う。
黄:まあ、昨今の報道機関なんて、月読程度の気紛れで書き殴ってるから、
止める気はサラサラ無いんだよぉ。