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 あ、ありのままに起こったことを話すぜ。歯の健康と頭脳活性を目論んで、ガムを噛み始めたら、銀歯がポロリと取れた。な、何を言ってるかわからねーと思うが、俺も何をされたか分からなかった。虫歯になる薬だの、コンビニより多い歯科病院なんてチャチなもんじゃねー、もっと恐ろしいもんの片鱗を味わったぜ。

( ・ω・) まあ、四、五年ひっついてたんだから、こんなもんって感じもしますけどね

「ええ。何とか配置も完了しましたので、急な天候の崩れや魔物の襲撃が無い限り、大丈夫でしょう」
 言って、船長は空いた椅子に腰を掛けた。
 さて、と。色々と話したいことはあるけど、先ずは――。
「オーブって、何なんですか?」
 ここから始めないと、どうにもならない。
「ふーむ。私も、件の友人から少し聞いただけなのですが、何でも勇者アレル一行は、そのオーブという珠玉を見つける為、世界を回って居たそうです」
「兄さんが?」
「そのことが魔王バラモスを倒すことにつながるという話でした」
 どういうことなんだろう。この、ぱっと見は只の大きな宝石にしか見えない宝珠と、打倒バラモスに何の繋がりがあるんだろうか。
「それは、どういった因果関係で?」
「さぁ、そこまではちょっと」
「じゃあ、オーブっていうのは、これ一つだけなんですか? それとも、幾つかあるんですか? だとしたら何個――」
「それも、分かりかねます」
「……」
 微妙に、役に立つんだか立たないんだか、良く分からない情報だなぁ。
「だけど、オーブか」
 兄さん達が、何の目的でこの玉を求めていたかは分からない。だけど、これを追い続けていれば、接点が見出せるかも知れない。それが分かっただけでも、価値があったかな。
「他に、何か聞きたいことは?」
 えーっと、そうだなぁ。
「船長は、かつて世界を巡っていたんですよね?」
「あの頃の私は、本当に輝いていました。この船旅は、全盛期の私を取り戻し、乗り越える為のものなのです」
 いえいえ。そんな船長の自己陶酔は、この際どうでも良いですから。

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