2009
【この時点で怒って良い】
黄:一つ、聞きたいことがあるんだよぉ。
櫛:ですの?
黄:褒賞的結婚という、さながら中世ファンタジーの様な婚姻で、
現状に不満は無いのか、なんだよぉ。
月:何という他人の家庭事情に首を突っ込んだ質問。
黄龍姉さん、流石と言わざるを得ない。
【ビビビと直感】
櫛:あの方は、面白い方ですわよ?
黄:確かに、特異的な顔ではあるんだよぉ。
月:顔?
櫛:見詰め合っていれば、時を忘れるのは事実ですの。
月:何だか、弟夫婦の惚気を聞かされるだけの、
そんな時間になりそうな最悪の予感。
【独身者の抵抗か】
黄:それに、奴はシスコンなんだよぉ。
櫛:家族想いなのは、素晴らしいことですわ。
月:ダメだ、最早、止める手段などない。
黄:それでも今は、絶対に退けないであると、
確信めいたものがあるんだよぉ。
【血縁だけど姻戚で】
黄:大体、そもそもバカなんだよぉ。
櫛:あら。バカと英雄は、紙一重と言いますわよ?
月:あばたもえくぼといい、献身的女房として素晴らしい様で、
義妹としては、ここまで盲目的でいいのか少し不安にもなるのであった。
2009
【意外と良い子かも】
黄:参謀気取りの責任を取って、前座として戦って来るんだよぉ。
月:いやはや、私のような者では、力不足は否めない。
黄:酷い神様なんだよぉ。
サ:ねぇ、そろそろ良い?
黄:それにしても、変身中は絶対に攻撃してこない怪人の様に、
律儀なことこの上ないと言って良い気がするんだよぉ。
【コンプレックスは無限大】
メ:サンダルフォン……人の家では行儀良く、ね?
サ:姉さん……。
黄:お願いだから、もうちょっと早く動いて欲しかったんだよぉ。
月:やーい、やーい、このシスコーン。
黄:いや、あんたも種類は違えど、立派なシスコンで、
人様の家庭に口出し出来る程、立派な立場じゃなかったと思うんだよぉ。
【魔女裁判化は確定的】
サ:姉さんの顔を立てて、今日のところはこれで勘弁してやる。
黄:それはそれは、ありがたいことなんだよぉ。
月:ふぅ、ここまで全て、私の作戦通り。
黄:さて、諸君、これより月読之命断罪裁判を始めようと思うけれど、
異議や異論は一切、認めないんだよぉ。
【まだまだ王位は譲らない】
月:そう言えば、お星様となった朱雀と玄武は元気だろうか。
黄:よくその台詞を吐けるんだよぉ。
月:私の哲学として、最終的に私に迷惑が掛からなければ特に問題はない。
黄:サンダルフォンも大概、迷惑な性格してると思っていたけれど、
中々どうして、月読の殿堂っぷりには、
まだまだ及ばない気がしてならないんだよぉ。
2009
【一種の前振りに】
サ:それで、後の一人は何処だい?
月:甘く見るなよ。四神筆頭たる青龍は、貴様など軽々しく相手しない。
青:この騒ぎは何ですか。
月:……。
黄:そろそろ月読は、世の中の流れというか、摂理というか、
ぶっちゃけて言うと、御約束を理解すべきなんだよぉ。
【第一容疑者は眠らない】
サ:こいつは、ちょっと出来るね。今までの二人とは違う。
黄:さりげなく、朱雀の存在が抹消されてるんだよぉ。
青:話は今一つ飲み込めませんが、又、黄龍が何かやらかしたんですね。
黄:人を見たら泥棒と思えという言葉があるけれど、
歩くトラブルメーカー月読の気持ちが、ちょっとだけ分かったんだよぉ。
【粗筋にすると酷い】
サ:もう一度確認するけど、こいつを叩きのめしたら黄龍を殴って良いんだね?
月:日本を代表する神として保証しよう。
黄:ツッコミどころが分からないんだよぉ。
青:私も、状況が飲み込めないので、出来ましたら簡潔に解説を。
黄:シスコンの弟が家主に八つ当たりするに至ったものの、
その為には部下である四人集を倒さなければならず、三人勝ち抜いたところなんだよぉ。
【月読なのに読み違い】
青:成程、把握しました。
月:何という解読力。
青:ええ。私にとって何の益もない戦いですので、逃げさせて貰います。
月:……。
黄:この瞬間、サンダルフォン選手、無傷の四連勝が確定したんだよぉ。
2009
【良い玩具になるだけ】
サ:これで、良いのかい?
白:うにゃー!?
月:ハーッハッハ。白虎は四神の中でも一番の小物。
そんなのを締めたくらいで図に乗って貰っては困る。
黄:もう、何が何やらなんだよぉ。
サ:成程、野良猫の役目は、所詮、野良猫ということか。
黄:そしてそっちも、分かった様な顔して、
月読の適当発言に乗るのはやめた方が良いんだよぉ。
【お前が言うのかと】
玄:えいっ、隙あり、です!
サ:ふん!
玄:え……きゃあぁぁぁぁ!?
月:ほぉ。機械仕掛けの玄武を、
お星様になったかと思うくらい投げ飛ばすとは中々の猛者。
黄:まあ、人格に幾ら問題があろうとも、神の代理人と呼ばれるメタトロンと、
同等の能力を持つ、偉大な天使であることに違いはないんだおぉ。
【研鑽は免罪符には非ず】
サ:これで、半分かい?
月:甘いな。今、投げ飛ばした玄武の背中に、
朱雀が括り付けられていたことに気付かなかったようだな。
黄:いつの間に、なんだよぉ。
メ:ん……たしかに背負わせてたけど、月読って意外と頑張り屋さん。
黄:こと面白くなる方向への努力をしている事実は認めざるを得ないけど、
それを評価するかについては、首を傾げてしまうんだよぉ。
【策動的策謀術】
月:さぁ、何処とも知れぬ荒野の向こう側へ、奴を探しに行くが良い。
サ:それってつまり、僕の不戦勝ってことだろ?
月:……ハッ!?
黄:策士策に溺れると言いたいけれど、今のを策と呼んでしまっては、
策に申し訳無い気がするので、控えておくことにするんだよぉ。
2009
【擬似的一人っ子政策】
月:いやぁ、モテる女は辛い。
黄:身内以外に、好いてる人が居るのかという話なんだよぉ。
月:そんな暴言を吐くと、全国二億三千万の月読ファンが黙っちゃいない。
黄:一体、日本人はいつの間にそこまで増殖したのか、
この超少子化時代に、論理的な説明を求めてみたいところなんだよぉ。
【居座られたら負け】
サ:姉さん、だから帰ろうって。
メ:ここの縁側は……とても居心地が良い。
黄:何でどいつもこいつも、その場所を気に入るんだよぉ。
朱:こ、ここに目を付けたのは~、私が最初なんですよ~。
則:何を言う。妾に決まっておろうに。
黄:そろそろ、この家の所有者が誰なのかについて、
本気で話し合う時期が来ている気がしてならないんだよぉ。
【聞こえなかったことには得意技】
サ:姉さんは、変わってしまった。
メ:……ん?
黄:いや、元々、こんな感じでトボけてるんだよぉ。
サ:それもこれも黄龍、全部、貴様のせいだ。
黄:そしてたった今、理不尽極まりない責任転嫁を食らった気がするけれど、
華麗に受け流すと心に誓ったんだよぉ。
【黄龍的には仮だけど】
月:ハハハハ。東洋の黄色い悪魔とまで恐れられた黄龍に宣戦布告とは、
怖い者知らずも良いところだな。
黄:とりあえず、面白そうなことに乗っかるのはやめるんだよぉ。
月:だがこやつと戦いたかったら、従順な下僕たる四神を、
全て倒してからの話だな。
黄:いや、五行の聖獣は、そんな少年漫画みたいな関係ではないし、
そもそも、今のトップは一応、麒麟なんだよぉ。