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 まる見え縛りは、諦めたよ!
 つー訳で、粛々と、セネレ教師化シリーズ、ラス前の一柳綾女さんです。最近、小泉進次郎氏と立ち位置が近いんじゃねーかと思っているんですが、皆さんはどうお思いでしょうか。
 まあ、進次郎氏は、変な喋り方しませんし、ちびっ子でもありませんけどね!

( ・ω・) 跡継ぎ、切れ味良い喋り口、美形って三点は、被ってはいると思うんだよ

「ゲゲ、海賊の村って」
「ん?」
 何か、シスが変な声を出さなかった?
「どしたのさ」
 まさか、一応、同じ賊としてのシンパシーか何か?
 それとも、義賊としての名声が凄いみたいだし、嫉妬的なものがあったりするの?
「いや……ちょっと知り合いが居るって言うか、何て言うか」
「知り合い?」
 もしかして、賊の世界って、僕が思ってるより小さなものなんじゃなかろうか。
「ほら、あたし、七歳から義賊の爺さんとこで暮らしてさ。三年前に死んでからギルドに所属したってのは話したでしょ?」
「ここにも、結構、苦労続きの人生を送ってる人が居た」
 う、そんな言い方されると、父さんは居なくても、十一歳まで兄さん、母さん、爺ちゃんと暮らしてた僕が悪いみたいじゃない。
「ま、そのこと自体はどーでもいいんだけどさ。
 七歳から十歳の時に、もう一人、年上の助手が居たんだよね。いわゆる兄弟子、いや、女だから姉弟子かな」
「そこら辺は、初耳だね」
 別に、わざわざ触れることじゃないと言えばその通りなんだけどね。
「でさ。その人、爺さんと微妙に反りが合わなかったみたいで、五年前に飛び出した訳。
 まー、ちょいちょい手紙くらいはくれたから、絶縁状態ってレベルでも無いんだけどさ」
「『その人』なんて言い回しするからには、シスともそんな仲良くなかったの?」
「んー、どうだろう。とりあえず、手紙を貰っても積極的に返事しないくらいの関係かな」
 それは只の筆不精なのか、本当に仲が悪いのか、微妙に判断に困るなぁ。
「んで、その姉弟子さんが海賊の村に居るっていうことになるのかな」
 話の流れから判断すると、そう取るしか無いんだけど、シスのことだし、或いは他の可能性も――。
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