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2026

0816

 鴻毛という表現があります。日本語での読みはコウモウです。鴻は、オオトリとも読みます。大きな水鳥、具体的には白鳥やヒシクイを指す漢字です。鴻毛は文字通り、彼らの羽毛を意味します。しかし物質ではなく、喩えとして使用されることが多い単語です。前提として水辺を縄張りとする鳥類の羽根は、陸上メインの種とは構造が異なります。浮力と撥水性を高める為、細かな毛が立体的に絡み合い空気をたっぷり含んでいるのです。なので非常に軽い特徴があります。ここに着目し、軽量の比喩で用いるのが一般的です。代表例は史記で知られる司馬遷でしょう。前漢以前を纏めた大歴史書の著者ですが、言い回しとしてちょくちょく使います。一例が泰山鴻毛です。『人の価値は時に泰山より重く、時に鴻毛より軽い』といったニュアンスの手紙を友人に出してます。自身が屈辱的な刑罰を受けてでも生き延びたのは、犬死にが嫌だったからと伝えたかったようです。転じて、極めて隔たりがある状態を形容する熟語になります。他に挙げられるのは『鴻毛をもって炉炭の上に焼く』です。低密度の鴻毛はとても燃えやすく、火に掛けたら一瞬で燃え尽きます。ここからとても容易いの意を持つ諺になりました。鴻毛が日常会話で出てくるかは微妙ですけど、仮にあったら『史記に触れたんだな』と察してあげてください。

(・ω・) やたら命の安さで使われるんよな

【ウサギとカメの寓話を持ち出すまでもなく】
則:身の上での差異を言い訳とし、
 何も成そうとせぬ者がおると聞く。
黄:その選択をするのは自由なんだよぉ。
朱:皆が同じくらいの努力家なら、
 境遇と才能だけで序列が決まります~。
玄:怠け者が居るからこそ、
 不才でものし上がる機がある訳です。


【綺麗事を抜かすなとキレてこそ凡俗だ】
猫:うみゃーごぉ。
朱:『手札なんて誰だろうと限られてる。
 活法を考えるのが生きるということだ』ですって~。
黄:猫のくせに、なんだよぉ。
白:正論ではあるんだろうけど、
 どう捉えるかは感性次第って気がする。


【現状も安穏に暮らせてるし悪くないのでは】
月:生涯の運がプラマイゼロになる理論だと、
 寿命が無いやつはどうなるんだ。
マ:定期的に精算でええやろ。
朱:黄龍さんは千年以上沈んでますし、
 そろそろ返済してあげてください~。
白:それまでが順風満帆の出世街道だったから、
 過払いを回収されてる段階じゃないの。


【地位を継承してるから相続放棄も出来ない】
朱:そういえば私は御先祖様が散財して、
 莫大な借金を背負わされてるんですけど~。
白:スタートラインが酷かった。
黄:転生前も朱雀の一生にカウントするなら、
 辻褄は合うんだよぉ。
月:親の因果が子に報うとは言うけど、
 金銭絡みは生々しくて嫌だなぁ。

 昔のドラマでは、『親のやらかしは子が責任取らんかい』とヤクザまがいの取り立て人が登場していました。近年はフィクションでもコンプライアンスがうるさいですし、恫喝自体が少なくなっていそうです。これを風情の消滅とするかは、人に依るのでしょう。
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2026

0814

 トルマリンと呼ばれる宝石があります。ケイ酸塩鉱物の一種です。微量元素次第で色彩が多様に変化する為、カメレオンジェムの異名で知られています。語源は主にスリランカで用いられているシンハラ語のトゥルマリです。但しこの単語は内容が幅広く、解釈については幾つかあります。他と勘違いされやすかったことに由来する説、灰を引き付ける特性が起源説、小石や砂に紛れているから説など様々です。トルマリンと推測される宝玉は、古来より装飾品として活用されていました。しかし公的な記録は16世紀のブラジルで発見されたグリーントルマリンが起点です。当時はエメラルドと思われていて、別種だと確定するのに何と300年以上も掛かってしまいます。現代では化学的に分類されていますが、商品としての名前もあるのでややこしい状態です。物理的には、加熱もしくは加圧で帯電する特徴があります。前述の灰を吸い付ける性質は、静電気に依るものです。工業的に有用ですが、健康グッズにも良く使われます。しかし効果については、未知数と言わざるを得ません。トルマリンは10月の誕生石として扱われ、かの西太后も愛したと伝えられる人気の宝珠です。業界的には新参者ですが、ダイヤモンドも似たところがありますよね。

(・ω・) 価値を決めるのは顧客より宝石商という風潮

【フェンリル個人に大した野心は無い】
フ:どれほどの困難が待ち受けていても、
 妻に巡り会えただけでお釣りが来ます。
朱:良い話なんですかね~。
白:娘の立場で言うのもアレだけど、
 お母さんのせいで余計な苦労してるからなぁ。


【上限設定は枷にしかならんからな】
黄:とはいえヘルと結婚してなかったら、
 暴走を続けて討伐されそうなんだよぉ。
フ:闘神として名を馳せた可能性があります。
白:その条件で生き残れる程に強いかは正直微妙。
朱:難敵を倒しまくることで無限に成長する、
 主人公システムが搭載されるかも知れません~。


【環境が変わって絶滅する前フリでもある】
ヘ:向上心を欠いた子供達には不満がある。
窮:ネコ科に何を言ってるんだろう。
黄:努力を惜しまない虎は激レアなんだよぉ。
白:植物や草食動物も天敵不在で慢心するし、
 肉食獣だからどうって話じゃない。


【一念発起する猫ってあんま聞かないよね】
白:まあ聖獣界という上を認識しても、
 何か変えた訳でもないんだけど。
窮:大半の動物は関わらないまま逝くんだから、
 それだけで幸運みたいな。
ヘ:どう思う。
フ:運命の出会い一つで生き様は変わりますし、
 経過を見守るのも親の務めかと。

 生きた化石とは、数千万年もしくは数億年もの長きに渡って姿をほぼ変えていない生物を指します。意外と身近にも存在しますが、その多くは生態と見た目が地味です。一時代を築く派手さより、柔軟な対応力が長くやっていく秘訣なのかも知れません。

2026

0812

 折り紙と呼ばれる手芸があります。紙を折り畳み、何かしらを模した形状にする遊戯の総称です。もしくは用いる紙を指します。日本では幼児の大半が経験するメジャーな存在です。難易度は数回折る程度の初心者向けから、熟練者が何時間も掛けて完成させるものまであります。通説では、神事で供物を紙で包んだのが始まりです。ここから折り目に儀礼を見出し、発展させていきます。現代に残っている礼法だと、熨斗紙が代表例です。いつ頃から遊びに転化されたかは不明瞭ですが、江戸時代に流行した記録があります。生産量が増えたこと、余暇を楽しむ時間が出来たこと、凝り性な国民性に合っていたこと辺りが理由でしょう。マニュアル本も発刊され、いい大人が本気で取り組んでいたようです。実はヨーロッパにも、別系統の進化を遂げた折り紙があります。明治期の幼稚園はドイツを模倣したのですが、折り紙が採用されていたので今なお定番の知育になっているのです。日本人にとって児戯のイメージが強いのは、この影響と言えます。折り紙は器用さ、集中力、空間認識能力、達成感など得られるものが多い趣味です。軽くやる程度なら微々たる費用ですし、嗜んでみるのも一興ですね。

(・ω・) 逆に老後の娯楽として強すぎないか?

【誕生順なら兄と姉が幾らでも居るしな】
月:父さんが左目から生まれた姉さんを、
 ノリで最高神にしたのはどうなんだ。
朱:気分次第で逆も有り得たんですかね~。
黄:鼻の須佐之男も特別感があるから、
 後継ぎなんて好きにこじつけられるんだよぉ。


【そういやクジ引き将軍とか居たっけか】
天:この割振りは運否天賦でなく、運命と呼びます。
黄:こういうナチュラルに傲慢なところが、
 月読の癇に障り続けたんだよぉ。
月:事前に序列が決まっていたと言ってるも同然。
朱:とはいえ決め手が無いからジャンケンも、
 釈然としないものが残ります~。


【下手に嫌われてるよりしんどい】
黄:須佐之男に関しては、
 三つ子の二名が姉という難儀な出自なんだよぉ。
月:なんちゅう言われよう。
天:さほど興味が無いから好きにやらせてます。
須:弁解してるように見せかけて、
 トドメを刺していくんはやめいや。


【もはや許す機会を失っただけにも見える】
朱:私からすれば本音で話せる御姉弟は、
 充分に強運ですけど~。
白:恨みつらみを持ち越してないのは地味に凄い。
窮:ネコ科は根に持つからねぇ。
月:いやフグ事件については、
 悪霊になってでも粘着する気で満々なんだが。

 日本では、右より左の方が格上とされています。左大臣は右大臣の上ですし、座席も左側が上座です。天照が最高神である理由の一つかも知れません。一方の欧米では右が上位として扱われがちです。rightに『正しい』と『右』の意が籠められていることからも伺えます。マナーの統一なんて出来ない理由が、これだけで伺えてしまいますね。

2026

0809

 両生類という分類があります。幼生期はエラ呼吸で過ごし、成熟すると肺呼吸に切り替わる脊椎動物の総称です。身近な例として蛙が挙げられます。彼らの大半は、淡水の近辺でしか生息できません。陸上生活者といっても乾燥には弱く、定期的に濡らさないと短時間で干からびるからです。しかし海水だと浸透圧で水分を持っていかれて、これまたすぐに死んでしまいます。貴重な例外が東南アジアのカニクイガエルです。現状、汽水環境で活動する唯一の両生類として知られています。進化の過程で見ると、陸に上がりかけた魚類の直接的な子孫というのが定説です。ここから爬虫類、鳥類、哺乳類に分化したと考えられています。現存する両生類は、無尾目、有尾目、無足目の三種類です。無尾目は文字通り尻尾が無く、蛙が属します。有尾目の代表例はサンショウウオやイモリです。トカゲに近いフォルムで、イモリとヤモリの混同ネタは定番と言えるでしょう。無足目は四肢が無い種です。アシナシイモリの別名を持っていて、一見するとミミズっぽくもあります。両者は全くの別種ですが、地中生活に適応して似た外見になりました。こういった現象を収斂進化と呼ぶのだそうです。両生類は毎年多くの新種が発見されています。研究もまだ半ばの、謎多き生物です。昆虫もそうですが、子供時代とは全く別の生態になるってまあまあ意味が分かりませんよね。

(・ω・) 頑張って人類も真似できないだろうか

【寿命が千年あれば漏らさないんだけど】
マ:生涯で見れば運気なんて大差あらへんで。
朱:そうでしょうか~。
マ:巡りがええやつにはウチらが出向くさかいな。
月:まさかの手動調整。
マ:たまに逃げ切るのもおるけど、
 多少のやり損ないは愛嬌ゆうもんや。


【悪魔の技術で可能かは知らない】
朱:デジタル時代ですし、
 オートでバランスを取るのはどうですかね~。
マ:アンラックゲージを溜める技が流行るんちゃう。
黄:次は確実にラッキーが起こるんだよぉ。
白:予定調和が極まってて、
 生き方として楽しいのかなって思うんだけど。


【難易度設定をミスったゲームみたいな解釈】
メ:良い時は神の導き、悪い時は試練とするのが肝要。
黄:精神的負担を減らすには有用な考え方なんだよぉ。
朱:自責で生きるには、世の中は理不尽だらけです~。
白:ひょっとして世界を雑に作った言い訳なの。
月:端から平等に構築しておいたら、
 そんな方便は要らない気がしてならない。 


【とはいえ面白さが大幅に削られるのはちょっと】
朱:たしかにバグを減点要素とするか、
 味わいと捉えるかで感想は変わります~。
月:進行不能以外でギャーギャー騒ぐな。
メ:生きてるだけで大成功だから。
黄:難しく考えすぎても頭が破裂するし、
 こんくらい能天気が庶民には丁度いいんだよぉ。

 かつてのビデオゲームにオンラインアップデートは無かったので、問題が起こったところでどうしようもありませんでした。当然インターネットで調べることも出来ませんから、取れる手段は限られます。だからこそ思い出に昇華されたと表現すれば聞こえは良いですが、恩を着せるのは違う気がしてなりません。

2026

0807

 レーションと呼ばれる食品があります。一般的な和訳は戦闘糧食です。兵隊が進軍中に携行し、簡単に済ませられるタイプの食料を良く指します。腹が減っては戦はできぬ、の諺を持ち出すまでもなく兵糧は重要です。課題は、栄養、保存性、分量、輸送方法、調理手段、味など幾つも存在します。例えば戦国時代は干飯、芋がら縄、焼き味噌と、乾燥させて日持ちと軽量化を両立させるのが主流でした。大きな転換点が、缶詰です。19世紀初頭、かのナポレオン・ボナパルトが戦闘食のアイディアを公募します。送られてきたのは瓶詰めし、加熱殺菌した後にコルク栓で密封するというものです。腐敗防止の観点では革新的でしたが、重くて割れやすい弱点を抱えていました。そこで数年後、容器をブリキに変更します。当初は発酵しやすい、開けにくい、鉛中毒のリスクといった問題があり、兵士の評判は微妙だったようです。しかし改良が続けられ、1860年代の南北戦争で爆発的に普及します。ここからベトナム戦争辺りまでレーションと缶詰が同義になるくらいの浸透っぷりです。1980年代以降は重量とゴミを減らす目的で、レトルトが主流になっていきます。一般的なイメージは、一食分がパックされているものではないでしょうか。作戦行動中でも腹に詰め込めるよう、様々な工夫が凝らされています。兵食で国力や文化が分かるなんて言いますけど、レーションもその一つなんでしょうね。

(・ω・) イタリア軍は相変わらず美味しさにうるさいらしい

【豆腐だけど再生力もある謎メンタル】
白:私は強い側の生き物だしツイてるよね。
玄:動物は大多数が幼体時代に食べられます。
黄:それでもこの大雑把な生き様で、
 何とかなってるのは奇跡なんだよぉ。
朱:刺さる方が多そうな発言です~。
月:なぁに、致命傷だから実質ノーダメだ。


【ネコ科のくせに良く家出しなかったな】
朱:御両親が独特ですけど~。
月:凄く配慮した表現。
玄:玉石を決めて良いのは当人だけですし。
黄:どうせ変えられる訳でも無いんだよぉ。
白:厳しい修行を課せられたけど、
 四百歳まで実家住みだったからトントンかな。


【人を選ぶと言えば聞こえは良い】
朱:玄武さんはどうなんでしょう~。
黄:自ら不幸せに飛び込んでるんだよぉ。
玄:使命があるというのは、
 実に素晴らしいことだと考えていますけど。
月:連打でクリアできるゲームはつまらんが、
 ワンミスさえ許されん設計もどうなんだ。


【結局は満足感の問題なので】
玄:偉業の過程で苦労するのは当然です。
白:何年掛かるか予測できないけど、
 それまで聖獣信仰は残ってるかなぁ。
玄:シェアナンバーワンも夢ではありません。
黄:物凄く前向きに捉えてるけど、
 お山の大将を通り越して砂山王なんだよぉ。

 不思議なもので、人は苦しい思いをすれば見返りがあると考えがちです。辛さから逃れる為に設定された宗教観の名残でしょうか。アジア的な思想にも感じられますけど、西洋圏や他の地域ではどうなんですかね。
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