つー訳で、恒例、-keighさんのイラストのトップ絵の線画です。もう、年頭って感じでもないですが、まあ、色々と順繰りということで。
( ・ω・) 人形の方は、腹黒キャラなんですよね、分かります
慎ましさは美徳というけれど、案外、世の中、図々しい人のゴネ得がまかり通る。良いことかどうかの議論は、ここでは置いておくことにするよ。
「で、メロニーヤ様とクレインって、何処で修行してたの?」
「俺が素直に言うとでも思ってんのか?」
「いや、是が非でも吐いて貰うぞい」
話に割って入ってきたのは、七大老の一人、アダムスさんだった。
「大賢者メロニーヤの所有物となれば、間違いなく天下の至宝。メロニーヤ様自身の行方が分からぬ今となっては、我らダーマ神殿が、責任を持って管理しようぞ」
「てめぇら、物乞いかなんかか!」
まあ、客観的に見れば、クレインの怒りも尤もだよね。
「そんな態度をとって良いのかの?」
「あぁ?」
「余りに無下が過ぎると、金銭的援助を打ち切るぞい」
「うぐっ」
「……」
ちょっと待ってね。考えを纏めるから。
「え、何、クレイン、ダーマに支援して貰ってるの?」
「しゃーねぇだろうが。旅をすんにも、魔道書を読むにも、先立つものは必要だからな」
まあ、僕達だってアリアハンで資金援助して貰ったし、今はクワットさんがスポンサーみたいなものだから、大差は無いか。
「それで、何で、ダーマ? どういう関係?」
「爺ぃが、昔、世話してやってたらしくてな。顔が幾らか利くんだよ」
「ちなみに、バラモスを倒して英雄になった場合、百倍返しということで纏まっておる」
「つまり、クレインがバラモスを倒せる確率は、百回に一回くらいと踏んでる、と」
「いかにも」
「したり顔で、何、無礼なこと言ってやがる」
いやぁ。僕達が負けたら、こんな投資、灰燼に帰す訳だし、賭けてもらえるだけ、良いと思うんだけどなぁ。あ、自画自賛じゃないからね。PR