【才能だけはそれなりに】
朱:マクスウェルの悪魔というのは~、自由運動している分子の内、
高エネルギーのものだけを意図的に選別出来る能力者が居れば、
仕事量無しで、温度差を作り出せるという例えなんです~。
白:ゴメン、何言ってるか分からない。
月:要は、古典力学の限界点。
白:狩りをするのに、素手や投石より、弓矢を使った方が効率良いってこと?
黄:何だか全く話が噛みあってない様で、
科学の進歩という観点では近いものがある辺り、この野良猫、侮れないんだよぉ。
【ヘレン=ケラーのお師匠さん】
朱:熱力学第二法則というのがありまして~。
例えば、冷たいものから熱いものへ熱を移行させる場合、
代償と言ってはあれですが、エントロピーが減少するんです~。
白:エント=ロピー?
黄:何者なんだよぉ。
朱:ふ~に~。一般人に学問意識を持たせるのが一流の教育者と言いますけど、
私はまだまだです~。
黄:恐らく、白虎に学を持たせるのはサリバン先生でも無理だろうから、
気に病むことは無いと思われるんだよぉ。
【脳容量を超えてきた】
月:ここは、白虎にも分かる例えで語ってあげればいい。
黄:泥沼の予感なんだよぉ。
月:白虎と窮奇が獲物を狩るのが、仕事量。
ヘルがそれを食い荒らして、エントロピーが減少する。
これが物理学界の常識。
白:おぉ、そういうことだったんだ。
黄:ここで一見、話が噛み合ってる様に見えるのは、
捩れ切ったがゆえなのか、単に、そんな気がしてるだけなのか、
奥深いようでどうでも良い話なんだよぉ。
【井戸端的科学者思考】
朱:ふに~。白虎さんを一人前のレディにする為、
カリキュラムを作ってきました~。
黄:変なスイッチが入ったんだよぉ。
朱:これがいわゆる~、母性って奴なんですかね~?
黄:どれかというと、知的探究心、或いは下世話な好奇心と解釈した方が正しいのではと、
思ってしまう自分が居る訳なんだよぉ。
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