【誤差範囲扱いで】
天:だ、ダディ。たまにしか会えないのに、月読とばっかり遊んでズルいです。
伊:天照は、お姉さんなんだから我慢なさい。
黄:伝家の宝刀を抜いたんだよぉ。
天:わ、私達は双子なんですから、そういうのは無いと思うんです。
黄:今、サラリと三つ子である事実が隠蔽された気もするけど、
あの弟だったら、特に問題は無いかなと思ったりもしたんだよぉ。
【あくまで傍観者視点】
天:大体、私が跡目を継いだのも、産まれた順番云々は関係無いじゃないですか。
朱:そう言えば~、お兄さんやお姉さんがたくさん居ましたよね~。
白:それじゃ、どうやって決めた訳?
天:もちろん、私が最も貴い子で、優秀だからに他ありません。
月:ほほぉ。
黄:今、姉妹に強烈無比なヒビが入った気もするけれど、
所詮は他人の家のことなので、これも気にしないでおくんだよぉ。
【父子関係もバカなのか】
須:親父ぃ! 覚悟しさらせぇ!
伊:甘いな、我が息子よ。
朱:あ、あれって真剣ですよね~。指で受け止めましたよ~?
黄:しかも、宝剣クラスとみたんだよぉ。
月:いやぁ、いつものことながら、父さんの体術は見事なもの。
伊:やはり男子にとって、父親とは超えるべき壁であると、そう思いませんか?
黄:いや、ここで同意を求められても、子も居なければ、
親の顔も憶えてない身では、答えようが無いんだよぉ。
【戦いはいつでも空虚】
月:まーまー、須佐之男。ダディは格上なんだから、そうヘコんだりしない。
須:落ち込んでなんか……ないけん。
黄:完全に抜け殻なんだよぉ。
白:まー、親に勝てない時は、諦めるのが一番だよね。
黄:その逃げの一手もどうかと思うけれど、
たしかに、あの親達に勝ったところで、実益が無いのも事実なんだよぉ。
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